【セーフティカーは速くないと】 ポルシェ・タイカン・ターボGTがフォーミュラEのSCへ
フォーミュラEの新しいセーフティカー
フォーミュラEは、SUN Minimeal ベルリン E-Prixにて、新型ポルシェ・タイカン・ターボGTをABB FIAフォーミュラE世界選手権の新しいセーフティカーとしてデビューさせると発表した。 【写真】セーフティーカー仕様と、ポルシェ・タイカンを写真でみる (75枚) 新型タイカン・ターボGTは、ニュルブルクリンクとラグナセカで記録的なラップタイムを達成した史上最強のポルシェとして、今年の春に初公開された。5月11日~12日に開催される2024 SUN MinimealベルリンE-Prixから、新しいセーフティカーとして2色の車体が導入されるという。 オプションのヴァイザッハパッケージを装備したポルシェ・タイカン・ターボGTは、0-100km/h加速わずか2.2秒、最高速度305km/hという驚異的なパフォーマンスが可能で、その革新的なアタックモードは、世界選手権で優勝したポルシェ99Xエレクトリックを含むすべてのGEN3フォーミュラEマシンと同じテクノロジーを直接取り入れたものだという。 アタックモードを有効にすると、最大120kWの追加パワーが一時的に供給される。2台の新型FIAフォーミュラEセーフティカーのうち、1台はリアウイングとリアシートなしのヴァイザッハ・パッケージ・アップグレード、もう1台はリアウイングなしの標準パッケージで、フロント2席、リア2席が装備される。 ポルシェのフォーミュラEレーシングカー、ポルシェ99Xエレクトリックの先駆的なアプローチと同様に、タイカン・ターボGTは、ヴァイザッハにあるポルシェの研究開発施設で開発され、車両の監督とメンテナンスは、ニュルブルクリンクのマンタイに在籍するポルシェのスペシャリストの専門知識の下で継続され、必要な改良の実施が任されるとし、これらの改良は、警告灯や電気系統から最新の通信機器や消火器まで多岐にわたる。 FIAフォーミュラEセーフティカーのステアリングを握るのは、熟練のFIAドライバーであるブルーノ・コレイアだ。
AUTOCAR JAPAN(執筆)