初競り、港に活気戻る 富山・射水の新湊漁港
富山県射水市の新湊漁協は6日、同市八幡町の新湊漁港で、地震の影響のため延期されていた今年の初競りを行った。一部の定置網が損傷し、水揚げは昨年よりやや少なめだったものの、競り人の威勢の良いかけ声が響き、港に活気が戻った。 初競りは元々4日に予定されていたが、駐車場の液状化現象や水道管を補修するため延期されていた。関係者の安全を確保するため非公開で行われ、通常より遅い午前7時に開始。新湊沖の定置網で取れたブリやフクラギ、スルメイカ、ヒラマサなどが競り場に並べられ、仲買人が次々と競り落とした。 同漁協によると、新湊沖に12ある定置網のうち、2カ所は地震の被害を受けて当面の操業を見合わせている。塩谷俊之組合長は初競りを終え「水揚げできることが分かり、先が見えた気がした。プラスに考え、復旧に向けて頑張りたい」と話した。