『鬼滅の刃』海外でも熱狂やまず「ありがとう」 シンガポールでは禰豆子“オニイチャン”コンテスト
アニメ『鬼滅の刃』の『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』の海外上映が始まり、日本時間17日にメキシコシティとシンガポール、同18日にジャカルタで舞台あいさつが行われた。 【動画】柱稽古編1話をチラ見せ!柱が大集結…公開された『鬼滅の刃』新映像 テレビアニメ第3期「刀鍛冶の里編」から新作「柱稽古編」へとつながるストーリーで、前回のワールドツアー上映の規模を超え国内上映418館から427館に拡大。世界140以上の国と地域でも上映される。刀鍛冶の里を舞台に、炭治郎と上弦の肆・半天狗との激闘と禰豆子の太陽克服を描いた「刀鍛冶の里編」第十一話の劇場初上映に加えて、来たる鬼舞辻無惨との決戦に向けた柱稽古の開幕を描く「柱稽古編」の第一話が世界初公開となる。
■メキシコシティ舞台あいさつ
メキシコシティでは、冨岡義勇役の櫻井孝宏、時透無一郎役の河西健吾、高橋祐馬プロデューサーが登壇。雨の中大勢のファンが集合した会場には、スペイン語の冨岡義勇役で吹き替えディレクターでもあるマーク・ウィンズローや、南米スペイン語の時透無一郎役のアルマンド・コロナも登場し、大きな盛り上がりを見せた。 櫻井は「作品に携わって日本を飛び出すのが初めてで、その初めてが鬼滅の刃で本当によかったと思っています。そう思えたのは来てくださったみなさまのおかげです。ありがとうございます。本当に“最高”の一言です。きょうは雨予報でしたが、水柱と霞柱が雨を降らせてしまったのかなと(笑)」「それもスペシャルな機会をみなさまが作ってくれた気がして、今日の出会いに感謝しています」と話し、河西は「僕もメキシコは初めて来ました。すごくおいしい食べ物にも出会い、みなさんの熱烈な歓迎を受けて緊張していますが、ハッピーな気分です。ありがとうございます。声優のお仕事は裏方なので、みなさんの前にできあがった作品をお届けして生の声援や応援を聞くことができると、次の作品作りの糧(かて)になるのですごくうれしいです」と、率直な喜びを語った。 本作で久しぶりの登場となる冨岡について、櫻井は「第一話の炭治郎と禰豆子の話で衝撃の出会いがあって、そこからポイントポイントで登場してはいますが、(前シリーズの)刀鍛冶の里編では義勇はでてこないんです。出演がなくとも作品を見ているので、鬼滅の刃に対する気持ちはずっと持っていましたが、柱稽古編でやっとまた義勇と会えてうれしいです」と語り、河西は「無一郎は刀鍛冶の里編で炭治郎といろいろあり、記憶が戻りました」「柱稽古編では、また違った無一郎を楽しんでいただけると」と、キャラクターに対しての思い入れをそれぞれが熱く語った。 会場には思い思いのコスチュームに身を包んだり、グッズや原作漫画を持ってステージにエールを送るファンも多く、櫻井と河西が演じる冨岡や時透のぬいぐるみを掲げるファンの姿も。それを見た櫻井は「彼はクールに見えるし、少しトーンが低いキャラクターに見えますが、自分を表現するのが下手。内に秘める部分が実は少しエモーショナルなのではないかと思っています」「いつも寄り添いたいと思って演技しています」と自身が演じるキャラクターへの熱い想いを明かし、河西も「無一郎にはさまざまな絆や彼本来の優しさがありましたが、いろいろな過去があったことにより封じ込められてしまったので、炭治郎や仲間がいなければ今の時透無一郎は描かれなかったのではないかと思います。すべての仲間たちに感謝したいです」と話した。 高橋プロデューサーは、櫻井と河西に対して「2人とも一見クールに見えて少し言葉も少ないキャラクターですが、心の中に愛や優しさをたくさん持っているところが魅力的です。櫻井さん、河西さんも見た目はクールですが、中身は愛と優しさが詰まっているので、キャラクターもボイスキャストも魅力的だと思います」と声優とキャラクターの共通点を語り、会場のファンを笑顔で包んだ。 スペイン語ボイスキャストと各国の言葉でのセリフ披露や、日本時間18日に誕生日を迎えた河西へ、会場のファンからの祝福の言葉があったりと、ボリュームたっぷり。最後に櫻井は、「ぜひ今回の上映では“絆”のすばらしさをみなさんに届けられたらと思っています。家族や兄弟、仲間の絆などひとつひとつが未来に鬼を倒すことにつながっていくので、さまざまな“絆”を楽しんでくださったらうれしいです」と話し、河西は「僕の人生のこれからの新たな1ページに素敵な日をありがとうございました」と改めて喜びをにじませ、「たくさんの方に来ていただいて、本当にありがとうございます。ワールドツアーの目的は世界中のファンに直接会って“ありがとう”を伝えることです。みなさまからの愛情を受け取ったので、また日本に持ち帰ります。みなさまに楽しんでいただけるようなアニメを作るために頑張りますので、これからもよろしくお願いします」と締めくくった。