星稜時代の恩師・林和成元監督、ヤクルト・奥川恭伸の復活勝利を祝福「この2年の経験も彼は必ずプラスに変える」
(日本生命セ・パ交流戦、オリックス3-5ヤクルト、1回戦、ヤクルト1勝、14日、京セラ)ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が14日、980日ぶりの白星をつかんだ。石川・星稜高時代の恩師、林和成元監督(48)は教え子の復活勝利を祝福した。 【写真】言葉を交わす奥川と内山の「星稜コンビ」 石川・星稜高時代に監督として奥川を指導した林さんは、石川県の自宅で教え子の雄姿を見守った。テレビ観戦し「1軍で元気に投げている姿を見られてうれしい。期待されている分、頑張らなきゃと思う子。苦しんできただろうが、よく乗り越えてここまできた」と喜んだ。 最後に会ったのは2023年1月。石川に帰省していた奥川が学校にあいさつに訪れた。「いい表情をしていた。『(治療院が)すごく合っている』と話してくれて『それなら絶対よくなるよ』と言葉をかけました」と回顧した。 高校1年秋、奥川は石川県大会と北信越大会で、日本航空石川に計16失点と打ち込まれた。悔しさを糧に冬のトレーニングで鍛錬し、2年春の大会で完封勝利。19年夏の甲子園大会ではチームを準優勝に導いた。困難に直面しても乗り越える姿を見てきたからこそ、林さんは「打たれた経験をプラスに変えていける子。この2年の経験も彼は必ずプラスに変える」と断言する。今後の飛躍にも期待し「まずは1年間けがなく投げられるように。元気な姿を1年を通して見せてほしい」とエールを送った。