マッサンとエリーが「福は内」 ── 成田山大阪別院の節分行事で豆まき
交通安全祈願などで知られる大阪府寝屋川市にある「成田山大阪別院明王院」で3日、恒例の節分祭が行われ、NHK連続テレビ小説「マッサン」でマッサンこと亀山政春を演じる玉山鉄二やエリー役のシャーロット・ケイト・フォックスが登場。舞台からたくさんの豆をまき、訪れた2万人の参拝者でにぎわいをみせた。
中村鴈治郎や「おけいはん」らが豆まきに登場
この行事は毎年恒例のもの。会場では開始1時間以上前から大勢の人でごったがえした。 「マッサン」の2人のほか、鴨居英一郎役の浅香航大や京阪電鉄のCM「おけいはん」でおなじみの畦田ひとみ。宮川大助・花子やぼんちおさむらが「おさむちゃんでーす」と叫びながら登場。そして、歌舞伎俳優の中村鴈治郎が登場すると、参拝客から「成駒屋」の声援も聞かれた。 地元から来たという主婦(49)は「8時前から来てたけどすごい人やったよ。そらあマッサンみたいもん」と話し、豆をまく前から盛り上がりをみせた。
「鬼は外」なしの豆まき、会場には紙袋の花が?
不動明王が祭られた境内には鬼がいないとされるため、ここでは「鬼は外」は言わず、掛け声は「福は内」のみとなっている。玉山らが豆をまこうとすると、境内に集まった参拝客が「待ってましたー」とばかりに、両手を広げ、紙袋の花を咲かせた。 これには、玉山らも驚きの表情と笑みを浮かべたが、日本一大きな升に盛られたピーナッツを両手でつかんで思い切り「福は内」とまくと、大歓声があがり受け止めていた。 この光景にシャーロットは後に行われた会見で「(この風習を)初めて知った。アメリカにも火にものを投げる祭りがあるけど。気持ちよかった」などと話した。
参拝客「豆は家まで。途中で食べたら福逃げる」
参拝客は紙袋を手に「ほらみてみぃ、とったでー」と大はしゃぎ。京都市から来たという女性(63)は「いっぱいとったから、福を家に持って帰るわ。途中で食べたら福が逃げるって聞いたから。たぶんこれ、エリーちゃんのやで」と話し、大事そうに袋をかかえて帰っていった。 同院では、午後1時から大関の豪栄道豪太郎が登場。同3時からは西川のりおや桂米團治、桂春之助らも登場し豆まきを行う。