「トランプは人を惹きつける力がずば抜けている」 福音派の黒人牧師が「秩序の神」とあがめるトランプ氏の魅力とは
ドナルド・トランプ前大統領の圧勝に終わったアメリカ大統領選。日本でも米国でも主流メディアは、トランプ氏への評価は決して高くなかったが、なぜ米国民にはこれほど人気があるのか。東海岸のバージニア州リッチモンドで、2015年からトランプ氏の選挙運動にかかわっているニューライフハーベスト教会のレオン・ベンジャミン牧師(福音派)にトランプ氏の魅力を聞いた。(以下、敬称略) 【写真】「トランプは人を惹きつける力がずば抜けている」 福音派の黒人牧師が「秩序の神」とあがめるトランプ氏の魅力とは Q:牧師になってから何年になりますか? A:もうすぐ22年になります。 Q:福音派クリスチャンの中には親トランプ派と反トランプ派がいますが、あなたは親トランプ派ですね? A:もちろんです。私がトランプの選挙運動にかかわったのは2015年です。牧師の一団として立ち上がり、神がトランプを大統領として指名する(anoint)と信じました。そして2016年にトランプは大統領に選出されました。トランプ自身、自分が大統領に選出されるとは思っていなかったと思います。一旦トランプが大統領になると、我々はホワイトハウスに行ったり来たりして、税制改革など、政策プログラムに直接かかわりました。政策が具体的に実行されるようにサポートしました。 Q:ドナルド・トランプはあなたの福音派クリスチャンのサークルではどのように捉えられていますか? 救世主ですか? A:救世主はあくまでもイエス・キリストです。トランプは救世主ではありません。トランプは祈りが必要な人です。神を必要としている人です。 Q:日本でもアメリカでも主流メディアは、トランプは大統領にふさわしくない人物であると報じています。 A:「トランプは大統領にふさわしくない」というのは主流メディアがとったポジションであり、実際にトランプが大統領であったときに何をやったか、その実績をみるべきです。最低のインフレで、中間層の税率が最も低く、私のようなアフリカ系アメリカ人やアジア系アメリカ人の雇用が軒並み最高で、女性の失業率が最低でした。主流メディアはその実績を冷静にみないで、単にトランプが大統領にふさわしくないと言っています。カマラ・ハリスはバイデン政権の現役の副大統領ですが、バイデン政権では、インフレは最高になり、ガソリン価格も最高になり、食糧価格も最高になりました。主流メディアが描くトランプとトランプの実績は正反対です。 Q:トランプはキリスト教的価値観が欠如していると言われますが、それについてはどう思いますか? A:確かにトランプはキリスト教価値観を必要としている人です。だから非常に多くの福音派クリスチャンはトランプのために祈り、トランプとともに祈っています。大統領の中で、トランプが唯一マーチ・フォー・ライフ(いのちの行進、人工妊娠中絶の実施と合憲のどちらにも平和的に抗議する毎年恒例の集会)に参加した大統領です。そのことを理解しなければなりません。他の共和党の大統領は誰も参加していません。このプロライフ(命を重んじる。妊娠中絶反対)のムーブメントは、命が神聖で尊いものであることを示すものです。またトランプはエルサレムをイスラエルの首都であると認めた唯一の大統領です。多くの大統領もそう考えていましたが、実行できたのはトランプだけです。トランプは実行する能力のある唯一の大統領です。またトランプはクリスチャン・コミュニティーに敬意を示し、宗教の自由を重んじる大統領です。すべてのアメリカ人にアメリカという国を愛してほしいとトランプは思っています。