伊達公子・沢松奈生子・大坂なおみに次ぐアジア4人目の記録、中国ジャン 全豪OP16強<女子テニス>
全豪オープン
テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は20日に女子シングルス3回戦が行われ、21歳で第12シードのジャン・チンウェン(中国)が世界ランク94位のワン・ヤファン(中国)を6-4, 2-6, 7-6 (10-8)のフルセットで下し、同大会初のベスト16進出を果たした。また、オープン化以降、23歳になる前にハードコートの四大大会で複数回16強入りするのは、アジアの女子選手で伊達公子、沢松奈生子、大坂なおみに次ぐ4人目の記録となった。 【シフィオンテク、サバレンカら全豪オープン組合せ】 世界ランク15位のジャンが同大会に出場するのは3年連続3度目。2022年と2023年は2回戦で敗れた。 今大会には第12シードとして出場すると、1回戦で同76位のA・クルーガー(アメリカ)、2回戦で同54位のK・ボールター(イギリス)を下し大会初の3回戦に駒を進めた。 同じ中国のワンとの対戦となった3回戦の第1セット、ジャンは序盤から4ゲーム連取を果たしリードを広げると、その後1度ブレークを返されたものの、リードを守り切り先行する。 しかし、続く第2セットでジャンはワンからブレークを奪えず、逆に自身のサービスゲームでは2度のブレークを奪われ1セットオールに追いつかれる。 ファイナルセット、第5ゲームで先にブレークを果たしたジャンだったが、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでワンにブレークバックを許し、土壇場で追いつかれる。それでも最後はスーパータイブレークでワンの追い上げを振り切り、2時間40分の熱戦を制した。 ジャンは昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で自身初の8強入りを果たしており、四大大会ではこれで2大会連続の16強入りとなった。 また、女子テニス協会のWTAは試合後に、オープン化以降、アジアの女子選手が23歳になる前にハードコートの四大大会で複数回16強入りするのは、日本の伊達、沢松、大坂に次ぐ4人目の記録となったと紹介した。 勝利したジャンは四大大会で2大会連続の8強入りをかけ、4回戦で同95位のO・ドダン(フランス)と対戦する。ドダンは3回戦で同51位のC・ブレル(フランス)を下しての勝ち上がり。
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