東北産の果物を海上輸送 低コストで持続可能な輸出を目指して 実証実験始まる〈仙台〉
仙台放送
東北産の果物が11月5日、仙台港から香港に向けて輸出されました。輸出方法はこれまで主流だった航空便ではなく船を使った海上輸送で行われました。今回の実証実験の狙いとは? 蔵王で収穫されたナシに、山形県産のシャインマスカット。11月5日、仙台港から香港に向けて輸出されたのは東北産の果物5種類です。 現在、果物の輸出の多くは航空便で行われていますが、今回は船を使った海上輸送で輸出されます。県などは一度で大量かつ低コストで輸出することができる海上輸送に取り組んでいて、5日は今後の利用拡大に向け、初めて5種類同時の輸出に挑戦しました。 記者リポート 「これから包装されたフルーツが冷蔵機能が付いた専用のコンテナに積み込まれていきます。今回の実証実験では仙台から香港まで1度の温度をキープしたまま運ばれるということです」 海上輸送は航空便を使った輸送に比べてコストは約6分の1に。二酸化炭素の排出も抑えることができ、地球にやさしい輸送方法として、県は今後も仙台港を拠点とした農産物の集荷、輸出体制強化に取り組みたいとしています。 宮城県 国際ビジネス推進室 鈴木清英室長 「課題は冬に5種類、異なった果物が良い状態で香港まで届くかが一番の課題なんですけど、良い状態で届くのではないかと期待はしております」 輸出された果物は現地の小売店などで販売される予定です。
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