<転スラ>目玉イベントの武闘大会がスタート、まさかの展開でマサユキとゴブタが決勝戦へ
サラリーマン・三上悟がスライムのリムル=テンペスト(CV:岡咲美保)として異世界に転生、さまざまな種族が共に暮らせる理想の国作りに奮闘する「転生したらスライムだった件」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。2021年以来となるTVアニメシリーズ第3期では、「魔王達の宴(ワルプルギス)」を経て正式に魔王となったリムルの元へ、魔物を敵視する神聖法皇国ルベリオスの聖騎士団長・ヒナタ(CV:沼倉愛美)が訪れる「聖魔対立編」が描かれ、2クール目からは開国祭に向けての「魔都開国編」が描かれている。第69話(第3期21話目)「武闘大会」は、開国祭2日目に行われた目玉イベントである武闘大会の様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】冷ややかな目でリムルをみるヒナタ(ほか、「転スラ」第69話場面写真) ■元魔王までが「武闘大会」に参戦! 「開国祭」2日目は、目玉イベント「武闘大会」の本戦がスタート。優勝者にはテンペストの最高幹部である「四天王」の称号が贈られるということもあり、観客は大盛り上がり。司会進行を務めるソーカ(CV:大久保瑠美)の呼び込みによって勇者マサユキ(CV:松岡禎丞)たち予選を勝ち抜いた6名が登場すると、続けて特別枠としてゴブタ(CV:泊明日菜)とゲルド(CV:山口太郎)も姿を現す。リムルの挨拶ののち、この8名によるトーナメント戦が始まるのだった。 8名の武闘大会の参加者のうち、新キャラはガイ(CV:峯田大夢)だけで、そのほかは見知った顔が並んでいる。一応、ライオンのマスクをかぶったライオンマスクも新キャラではあるのだが、その正体はリムルたち幹部にはバレバレで、元魔王のカリオン(CV:内匠靖明)であることは間違いなさそうだ。ともかく、これほどの実力者がいれば、マサユキの実力を測るにはもってこいだ。ただ、当のマサユキは予選で一度も戦っておらず、さらにくじ引きによるトーナメント決めでも最高のポジションに入るなど、すでに超強運を発揮しており、なんとも不気味だ。これにはSNSでも「さすが勇者特性(笑) くじ引き運強すぎ」「常時能力発動中だから仕方ないw」などの声があがっていた。 ■元魔王にも迫るゲルドの実力! 1試合目はゴズール(CV:野坂尚也)vsメズール(CV:夏目響平)。長年のライバルである二人の戦いは、実力は拮抗しつつ、紙一重の差で辛くもゴズールが勝利。2試合目のマサユキvsジンライ(CV:木内太郎)は、当然ながらジンライが棄権してマサユキの不戦勝。3試合目のゴブタvsガイは、奥の手としてランガ(CV:小林親弘)を召喚したゴブタの勝利となった。そして、続く4試合目はライオンマスクvsゲルド。魔王級の実力をもつライオンマスクに対して、一歩も引かずに互角の戦いを繰り広げるゲルドだったが、最後は本気になったライオンマスクの奥義の前に力尽きるのだった。 第一回戦では、やはりライオンマスクとゲルドの戦いに注目。おそらく純粋な戦闘能力で言えばこれが事実上の決勝戦で、重量級キャラ同士の力と力のぶつかり合いが迫力満点に描かれている。最後はライオンマスク(カリオン)が元魔王の貫禄を見せつけたが、どちらも本気を隠していたこともあり、いつか本気の再戦を見てみたいものだ。ちなみにこのふたりの戦いには子供たちも大興奮していたが、その隣では引率のティス(CV:小松未可子)もライオンマスクに黄色い声援を送り、最後は涙ながらに拍手を送るなど、子供たちに負けないくらい試合を楽しんでいる姿を見せてくれた。これにはSNS上でも「ゲルドさんナイスファイト!」「感動して泣いてるティス先生好きすぎるw」などの声があがっていた。 ■ゴブタ、ブーイングを浴びながらも勝利 ここからは、勝ち上がった4名による準決勝。最初の試合はマサユキvsゴズールだが、試合開始直前、マサユキが万全な状態のゴズールと戦いたいと宣言すると、観衆からは大歓声が巻き起こり、ゴズールもそれを了承して棄権。会場中に「マサユキ」コールが鳴り響くなか、マサユキの不戦勝となる。そして、本日最後の試合はライオンマスクvsゴブタ。ライオンマスクの猛攻から逃げ回るのに精一杯かと思われたゴブタだが、召喚したランガを場外へと出し、ライオンマスクの目の前で再召喚するという奇襲によりマスクを破ることに成功。観客に正体を晒すわけにはいかないライオンマスクを棄権に追い込み、見事に勝利を収める。こうして、翌日に行われる決勝戦の組み合わせは、マサユキvsゴブタに決定したのだった。 準決勝の2試合は、どちらも強者側が棄権するという意外な展開で幕を降ろした。観客を味方につけてゴズールを棄権させたのはマサユキの狙い通りだったとは思うが、滝汗をかいていたあたり、内心はドキドキだったようだ。いつの間にか英雄に祭り上げられていく展開は毎度のことだが、それでも本人はそのことに慣れていかないというのがマサユキらしく、なんとも憎めないキャラクターとなっている。一方で、ゴブタとライオンマスクの戦いはゴブタの作戦勝ちとなった。相手との実力差を理解しつつ、それでも勝つための計画を練り上げていたゴブタはなかなかの戦略家で、観客から「卑怯」とのブーイングを浴びはしたものの、しっかりと成長を示したと言えるだろう。これにはSNSでも「さすがゴブタさん、汚いww」、「まさかの大番狂わせキター!!」などの声が寄せられていた。さて、武闘大会の1日目を描いた今回は久々のアクション回となり、ゲルドやゴブタの勇姿がたっぷりと詰まったエピソードとなった。とことん一本気で漢気に溢れたゲルドの清々しい戦いっぷりと、たゆまぬ努力と天性のセンスで弱者なりの戦いを仕掛けたゴブタ。どちらもテンペストの隠れた人気キャラだけに、ファンも大満足の内容だったに違いない。さて、次回第70話(第3期22話目)「勇者との決着」は9月13日(金)放送予定。期待して待とう! ■文/岡本大介