フィギュアスケート・村上佳菜子 「愛されるスケーターになる。」
11月6日(月)元アーティスティック日本代表・青木愛がパーソナリティを務める「青木愛 スポーツ to you」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。 ゲストは村上佳菜子。 1994年、愛知県生まれ。 3歳からスケートを始め、ジュニアグランプリシリーズファイナル、世界ジュニア選手権で優勝。シニアに参戦すると2014年には四大陸選手権で優勝、ソチ五輪に出場するなど世界を舞台に活躍した。2017年に現役引退。 現在はプロフィギュアスケーターとして様々なアイスショーに出演、解説、振付、指導者、タレントとしても活躍中だ。 毎回ゲストに頂いている「リスナーの将来に活きるような、前向きで未来に残したい」とっておきの言葉『To you word』。 村上の『To you word』は・・・
『愛されるスケーターになる。』 村上:先生に愛されるスケーターになりなさい、って言われたことなんですけど。大会で優勝したから心に残る人よりも、優勝できなかったとしてもみんなから愛されるスケーターになってほしい、みんなの心に残るようなスケーターになってほしいから、当たり前のことだけど挨拶はちゃんとしたりとか、天狗にならない、初心を忘れないことが一番大事だよ。って、現役時代に言われた言葉です。引退した今もすごく大事にしています。やっぱり、何事も慣れてきたりするとちょっと雑になったりしますけど、そういう時はこの言葉を思い出してもう1回振出しに戻って初心に帰って行動を起こしたり、とかするように今も気をつけているので、ぜひ皆さんもやってみてくださーい! 青木:なぜ急にそんな軽い感じに…良いこと言ったのに(笑)。確かに挨拶とか簡単なことだけど、それをしていることによって応援したいなあってなりますもんね。 村上:そうそう。あの子のために応援したいとか、あの子が頑張っているから私も頑張ろう、って思えるような存在になるためにはやっぱり普段の行動が大事だと思うので、この言葉にしました。 さらに村上は現役時代の失敗談も赤裸々に語ってくれた。 村上:やらかしはいっぱいありますよ、私。全日本選手権で衣装を忘れた。全日本の演技直前に蠅が顔についた。 青木:演技直前ならまだ間に合うんじゃないですか? 村上:始まってすぐバーンって払い落としたんですけど、それで気を取られ過ぎて、会場に入ってから一回も失敗しなかったジャンプを失敗、それで泣きながら帰るという… 青木:蠅のせい? 村上:あいつー。しかも北海道で、寒いスケートリンクでありえなくないですか? 青木:虫はいなさそうなのに。 村上:会場にはめっちゃ人がいて、ジャッジだっているのになんで私?って。私じゃなくて良かったじゃないですか。全日本選手権でいろいろやらかしてるんですけど、全日本選手権が一番調子がいい、というのもあります。衣装を忘れた時も衣装を忘れた分、絶対ミスできないというプレッシャーがあってめちゃくちゃ良い演技だったんですよ。 青木:衣装を忘れた時は誰かの衣装を借りたとか? 村上:そうです。後輩の衣装を借りて着ましたが、出番まで残りあと1人という時に届いたんですよ、自分の衣装が。ピンヒールを履いた先生が玄関まで走って取りに行ってくれて、スケート靴を履いたまま着替えてギリギリ間に合って…もう本当に心臓バクバクのまま。衣装を忘れた時点で絶対に先生たちも怒ってるから失敗できない、ということでめちゃくちゃ良い演技でした。
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