〔欧州株式〕おおむね下落=英は0.48%高で最高値更新(25日)
【ロンドン時事】25日の欧州株式市場はおおむね下落した。ただ、英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比38.48ポイント(0.48%)高の8078.86となり、2日ぶりに史上最高値を更新した。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.95%安、フランスCAC40種指数は0.93%安、ストックス欧州600種指数は0.64%安だった。 スイス食品大手ネスレなどのさえない決算や、1~3月期の米実質GDP(国内総生産)速報値の伸び鈍化などが嫌気され、欧州の主要市場は総じて下落した。一方、英国株は、オーストラリア資源大手BHPグループから買収提案を受けた英同業アングロ・アメリカンを中心に買いが入った。 FTSEの構成銘柄では、アングロ・アメリカンが16.10%高と急騰し、決算が好感された金融大手バークレイズと製薬大手アストラゼネカが6.73%高、5.94%高で続いた。対照的に、再保険大手リーガル・アンド・ゼネラルは6.36%安、資産運用大手シュローダーは5.45%安、保険会社セント・ジェームズ・プレイスは5.18%安と売られた。 DAXでは、香料大手シムライズが3.97%安、医療機器のザルトリウスが3.72%安、業務用ソフトウエア大手SAPが3.05%安と下げを主導。半面、ドイツ銀行は8.30%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは3.60%高、コメルツ銀行は1.44%高で取引を終えた。