京都を舞台にしたアーティスト主導のアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024」3月1日から
京都の重要文化財などのユニークな会場を舞台に、若手アーティストが自ら作品を出品・販売するアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO(アーティスツ フェア キョウト)」。2018年に誕生した同フェアの7回目となる「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024」が、3月1日(金)から3月3日(日)までの3日間、京都国立博物館の明治古都館と京都新聞ビルの地下1階をメイン会場として開催される。 同フェアは、次世代のアーティストが世界に羽ばたくきっかけづくりとして、また来場者とアーティストたちの間に交流を生み出す場づくりとして企画されたもの。国内外の第一線で活躍するアーティストからなる「アドバイザリーボード」による推薦と公募によって選出された新進気鋭の若手アーティストと来場者たちが直に出会え、購入できる同フェアは、現代アートの愛好家からも、また日頃はアートに関心のなかった層からも大きな反響を得て、新たなアート・マーケットの創出に結びついてきた。 今回はディレクターに現代美術家の椿昇を迎え、「アドバイザリーボード」には16組のアーティストが参加、また出品・展示を行う若手アーティストは44組に及ぶ。今回初となるメイン会場は、国の重要文化財に指定されている京都国立博物館 明治古都館。もうひとつの会場である京都新聞ビルの地下1階は、これまでもその広大な空間で作品を演出してきた魅力的なスペースだ。それぞれに趣のあるこの2会場で、絵画から先進技術を駆使したインスタレーションまで、多種多様な表現手法をとった作品が並ぶことになる。 フェアのテーマ「Singularity of Art(シンギュラリティ オブ アート)」は、“まだ見ぬ”特別なアートシステムが生まれることを願って掲げられたテーマだという。2会場での展示・販売のほか、若手批評家育成プログラムや「マイナビ ART AWARD」の選考・授賞といったプロジェクトも展開される。また今回はさらに「アドバイザリーボード」のアーティスト16組 の代表作や新作を紹介する展覧会の開催も決まっている。会場は、1200年の歴史を誇る世界遺産の清水寺。通常非公開の空間も含め、境内を巡りながらの鑑賞は特別な体験となるに違いない。こちらの会期は、他の会場とは異なり、3月1日(金)から3月10日(日)まで。さらに、京都の街中に点在する飲食店やギャラリー等で、旬のアーティストたちによる作品展示・販売を行うサテライトイベント「ARTISTS’ FAIR KYOTO:SATELLITE 2024」も開催される。歴史ある京都を舞台に、現代アートの最前線を体感できる好企画を楽しみたい。 <開催概要> 「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2024」 会期:2024年3月1日(金)~3月3日(日) メイン会場・時間 京都国立博物館 明治古都館:9:30~17:00(入場は16:30まで) 京都新聞ビル 地下1階:10:00~17:00(入場は16:30まで)
【関連記事】
- 「第8回横浜トリエンナーレ」3月15日開幕 3年ぶり再オープンの横浜美術館を中心に街に広がる芸術祭に
- 渋谷を一望できる「SKY GALLERY」で美術家・中﨑透による企画展『Ding-dong, ding-dong ~Bells ringing at the bottom of the valley~』を開催
- 豊田市美術館で『未完の始まり:未来のヴンダーカンマー』開催 博物館の開館にむけてミュージアムの可能性を探る
- メディアを横断し制作を続ける白井美穂の初期作品から最新作までを展観『白井美穂 森の空き地』12月16日開催
- 初期作品から新作まで400点近くを一堂に公開『豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表』12月9日より開