2025年3月閉校の中学校が「地域に感謝伝える会」 授業の一環で育てたワカメ販売 岩手・大船渡市
IBC岩手放送
2025年3月に閉校する大船渡市の末崎中学校の生徒が13日、地域の人たちに感謝を伝える会を開き、授業の一環で養殖したワカメを販売しました。 【写真を見る】2025年3月閉校の中学校が「地域に感謝伝える会」 授業の一環で育てたワカメ販売 岩手・大船渡市 「いらっしゃいませ。末中最後のワカメです」 末崎中学校の地域の人たちに感謝を伝える会は、生徒たちが自ら企画したもので、学校に隣接する地区の公民館で開かれました。 地域の人たちを招いて行われたのは、1年生と3年生の生徒52人による防災学習の成果の発表や養殖したワカメの販売などです。 昭和22年=1947年に開校した末崎中学校は、生徒数の減少などから大船渡中学校と統合されることが決まっていて、2025年3月に閉校し歴史に幕を下ろします。 末崎中学校がある大船渡市末崎町はワカメ養殖発祥の地とされています。 学校では生徒に地域の産業を学んでもらおうと、2002年から生徒がワカメの養殖から販売までの一連の流れを学ぶ体験授業を行ってきました。 13日ワカメの販売を行った1年生は、授業で養殖を体験をすることはできませんでしたが、2年生が手がけた最後のワカメを一生懸命地域の人たちに販売していました。 「末崎中学校も78年。今年で閉校になってしまいますがここまで成長できたのは地域の皆さまの支えもあってなので地域の皆さまに感謝を伝えられるような気持ちで臨んでおります」 「これから学校は違いますけど、ここは故郷のワカメ(養殖)の発祥の現場ですので忘れずにずっとずっと伝えていってほしいです。本当に子どもたち、ありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです」 会では生徒たちによる末中ソーランの演舞も披露され、地域への感謝を伝えました。
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