生徒のいじめ相談を学校が9ヵ月間放置 滋賀・甲賀市教委が「重大事態」認定 被害生徒は不登校に
滋賀県甲賀市立の中学校で、生徒からの嫌がらせの訴えを学校が9ヵ月間放置した結果、生徒は不登校となり「いじめ重大事態」に認定されていたことが分かりました。 甲賀市教育委員会によりますと2022年6月、市立中学校に通っていた当時1年の生徒から、筆箱を取られるなどの嫌がらせを受けていると、担任教師に相談がありました。 しかし学校は、翌2023年の3月に保護者から「対応してほしい」と連絡があるまでの9ヵ月間、生徒からの訴えを放置していたということです。 甲賀市教委は同じ年の6月、生徒へのいじめを「重大事態」に認定しました。 専門家らによる第三者委員会も、嫌がらせ行為をいじめと認定し「学校のアセスメント(評価)体制・能力に課題がある」とする調査報告書をまとめました。 生徒は現在、不登校となっていて、甲賀市教委は「(2022年6月に)相談を受けた段階で対応をすべきで、初期対応が不十分だった」としています。
ABCテレビ
【関連記事】
- ▶「いじめ問題への感度があまりにも低い」組織的な対応しなかったと学校側を厳しく批判 大阪・門真市の中3自殺で第三者委が報告書 「いじめと自殺は密接に関連があると考えられる」と結論
- ▶29歳教師が生徒同士のいじめ“あおる”発言 自身も被害生徒の尻蹴る暴行 保護者へ不適切対応した校長含め懲戒処分に 大阪・摂津市
- ▶「15年しか生きていない・・・」遺族の思い 中学3年の男子生徒いじめ苦に自殺か 担任の言葉で不登校が長期化も学校側は「重大事態」と認めず 神戸市教委が第三者委員会を設置へ
- ▶同級生6人から「顔がきもい」「受験失敗組」 女子生徒が半年間不登校に 堺市「いじめ重大事態」認定
- ▶「死ね」「学校に必要ない」入学直後から暴言 小3女児がいじめで不登校に 兵庫・西脇市