金の無駄遣い…。アーセナル、冬の大失敗補強(2)怪我、新戦力の台頭で出場機会減。フィジカル不足が露呈したDF
2024年1月のマーケットが動いている。各クラブがシーズン前半戦に起きた問題を解決するために新しい力を探す時期だ。好機とみれば、ビッグネーム獲得に動く場合もある。今回はイングランドの名門アーセナルが冬に獲得した選手のうち、うまくいかなかった補強を厳選して紹介する。(在籍期間や成績は『transfermarkt』参照)
DF:パブロ・マリ(スペイン) 生年月日:1993年8月31日 移籍金:1400万ユーロ(約19.6億円)*ローンフィー含め 在籍期間:20年冬~23年冬 リーグ戦成績:22試合1得点0アシスト フラメンゴに在籍していた2019シーズンにスペイン人の選手史上初めてコパ・リベルタドーレスを制したパブロ・マリは、20年1月にアーセナルに加入した。当時のアーセナルは最終ラインに不安を抱えており、即戦力として活躍が期待されていた。 ところがデビュー3戦目のマンチェスター・シティ戦で足首を負傷。シーズン絶望となり、マリの2019/20シーズンは終了した。この怪我は2020/21シーズン開幕後も長引き、アーセナルはマリが負傷中の20年夏に同じ左利きのCBガブリエウ・マガリャンイスを補強。彼が不動のスタメンに定着したことで余剰戦力となってしまった。 またプレミアリーグ特有のフィジカルの強さにも苦戦を強いられた。特にフィジカル不足を露呈したのが2021/22シーズンの第2節チェルシー戦で、ロメル・ルカクを全く止めることができず、失点に関与してしまった。こうした背景もあり、同シーズン後半戦はウディネーゼへとレンタル移籍。22/23シーズンは開幕からセリエA昇格組のモンツァへとレンタル移籍し、昨年夏に買い取り義務条項により同クラブへ完全移籍となった。
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