屈辱の“片手膝つき弾”から1年半後…代表入りした25歳 悔しさを糧に初の侍ジャパンで「成長の一途」示す【プレミア12】
11月のプレミア12に出場する侍ジャパンは10月31日、宮崎市内で強化合宿3日目を迎え、阪神の才木浩人が初めてブルペン入りを果たした。 【キャンプ写真】プレミア12連覇へ強化合宿!若き井端ジャパンが宮崎に集結 捕手の坂倉将吾を相手に力強く30球を投げ込み「ちょっと状態を確かめながらという感じのブルペンだったんですけど、まあまあ、まずまずという感じですかね、僕の中では」と振り返った。 才木といえば2023年3月のWBC強化試合で大谷翔平に中越え3ランを浴びたシーンが印象的。膝をつきながらも右手一本でスタンドまで運ばれた悔しさを忘れてはいない。 「大谷選手に打たれて悔しい思いをしたので、そこからもっといいボール投げられるように、成長できるように、というきっかけにもなった。代表に呼んでいただいて、こういう立場になれたのはすごく嬉しいし、これからどんどん成長していかなければいけないので、もっと頑張っていきたい」 悔しさを糧に成長していくことを誓った25歳。キャッチボールでは中日の高橋宏斗と行い、「すごく球も強いし、勢いのあるボールを投げる」と感じ、後輩から刺激も受けた。 ブルペン投球後には吉見一起投手コーチと言葉を交わすと、井端弘和監督とも話し込む場面があった。その井端監督は才木について「ボールの角度ありますしね。まだ全力じゃないですけど、ボールの勢い、迫力というのは感じられましたし、いいときに近づいていっているかなとは思います」と感想を述べた。 今季は25試合に登板して13勝3敗、防御率1.83の好成績を収めた。初めての侍ジャパンでも存在感を発揮し、先発の柱として日本をプレミア12連覇へと導く投球が期待される。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]