ことし生まれた赤ちゃんが集合 クリスマスの年中行事「チリタンチョウ」
クリスマスの25日、糸満市では戦前から続く珍しい年中行事「チリタンチョウ」が行われました。 「チリタンチョウ」は、新生児の誕生を合同で祝う年中行事で、糸満市喜屋武では、毎年クリスマスにあわせて開催しています。 会場となった公民館には、ことし生まれた10人の赤ちゃんとその家族などが集まり、新しい命の仲間入りを地域をあげて歓迎するとともに、子どもの健やかな成長を願いました。 ▼母親 「同級生の顔が見れるっていいなと思って」 ▼父親「家族だけでしか祝ってこなかったので、こうやって地域みんなで祝ってくれるのって、とてもうれしいです」 チリタンチョウは、1609年の薩摩侵攻後のキリスト教統制で用いられた戸籍簿「キリシタン帳(チョウ)」が、時代とともに意味や形式を変えたと考えられていて、現在は、糸満や名護などの一部の地域で新生児の合同祝いとして受け継がれています。
琉球放送