静岡県川勝県政2024年はどうなる? 静岡大学・井柳美紀教授に聞く
川勝県政今年の課題は
石田アナウンサー: 県政には様々な課題もあるかと思います。川勝県政、今年はどんな1年になりますか? 静岡大学 井柳教授: 「実は年末に知事にインタビューする機会がありました。その時に議会とのコミュニケーションということを言う一方で、議会の今の在り方は健全でないとか、自民党を野党だとか挑発的な言い方をしていた。昨年の対立的な構図は今年も持ち越されるのではないかという気がした。一方議会の方を見ると、自民党も一枚岩ではなくて、中で多様な意見があったと聞いている。また、ふじのくに県民クラブもただ知事を支えているんではなくて、県の政策の見直しの提言を知事にしている。本来の議会の在り方に戻してくれたら、そこに知事も加わってくれればいい」 石田アナウンサー: 今年の県政の課題は? 静岡大学 井柳教授: 「物価高の中の県民生活。人口政策。それ以外にも知事肝いりの文化政策の成果については検証されるべき。こういうことに対して県議会で活発な議論を期待したい。」
リニア問題は
久須美記者 新春対談では、知事に「今年、県政にどう向き合っていくのか」ということについて聞きました。 川勝知事 VTR 「県議の皆様方と会う機会はたくさんありますよ。そこで立ち話も含めてですが、いろいろなコミュニケーションが取れるでしょう」 「言動を慎んで、不信なことはしない。あるいは恥ずかしいことはしないということをしていけば信頼関係を取り戻せるという自信はあります」 久須美記者: 知事は「移動知事室や、プライベートな時間も含めて、県民、議員と対話することを続けていく」と力強く話した。 知事にとっても「コミュニケーションを積極的に取る」ことが重要だと、そういった意識があるよう。 石田アナウンサー: そして全国的にも注目を集めているリニア問題。 静岡県が工事の着手を認めていない状況ではありますが去年、大きな動きもありましたね。 久須美記者: 国の有識者会議では、環境保全に関わる報告書がまとまり、 先月、国交大臣に報告書が提出された。 さらには、JR東海が工事完了の予定時期について「2027年」としていたものを「2027年以降」に変更。 その理由は「静岡工区に着工の見込みが立っていない」。 こうした動きがある中で… 川勝知事は、環境保全の問題をしっかり解決してから工事の着工をするべきだということで、「部分開業」を主張している 引き続き、リニア工事の様々な課題に対する川勝知事と難波市長の連携が注目される。 石田アナウンサー: 知事と市長、連携がポイントにもなるということですね。 井柳先生はこの問題、どういった協力が必要になると思いますか? 静岡大学 井柳教授: 「部分開業については難波市長も批判していてその通りだと思う。問題の解決に当たってはいろんな関係者との連携がもっとあってもいいのではないか。知事のスタンドプレーが目に付く。特に自民党の議員がもっとこの問題にコミットして一緒にやっていくことが今後重要だと思う。」