<速報>ヤクルトが劇的サヨナラで14年ぶりの優勝!
ヤクルトは7回から小川に代え、オンドルセクを投入。バレンティンに代えて比屋根をレフトに置き、逃げ切り体勢を固める。そのオンドルセクは3人で抑え、8回からは、この日が球団最多タイ記録の73試合目登板となる秋吉。だが、阪神が意地を見せ、二死から代打・西岡がライト前ヒット。真中監督は、左キラーの久古に継投したが、鳥谷が右翼線ヒットで続き、二死一、三塁とした。和田監督は代打の切り札の関本をコール。ヤクルトベンチは、回跨ぎで守護神、バーネット。この試合、最大のハイライトを迎えた。今季限りの引退を表明している関本が、その初球をセンター前へタイムリー。土壇場でゲームを振り出しに戻した。 ヤクルトは引き分けでも優勝が決まるが、やはり勝って決めたい。9回、阪神はマウンドに福原。先頭の山田は、甘い変化球に力んでセンターフライ。一死から畠山がセンター前ヒットで出塁したが、代打・森岡は二ゴロ、好調の雄平もショートフライでゲームは延長戦へと突入した。 阪神が10回にバーネットから代わったロマンを攻める。先頭の江越が三塁への内野安打で出塁。続く、梅野がバントで送り一死二塁にして、スタメンを外れていた福留が代打。しかし、レフトへのファウルフライ。鳥谷が歩かされ、二死一、二塁で代走から守備についていた坂は三振。勝ち越し機を逃した。 阪神は、延長10回のマウンドに先発ローテーションに入っていた能見を送り込んだ。ヤクルトは、その能見から先頭の大引がライト前ヒットで出塁、続く中村はバントに失敗してヒッティングに切り替えたが、センターフライ。三輪が一死からでもバントで得点圏に走者を進め、上田の初球がワイルドピッチとなり二死三塁のサヨナラのチャンスをつかんだ。しかし上田の打球は、レフトフライ。マートンに代わっていた伊藤隼が下がりながら捕球して、神宮の大声援は一瞬にしてため息に変わった。 阪神は11回一死からゴメスがレフトへホームラン性の大飛球。だが、強風に流されファウル。 ヤクルトは11回、川端からの好打順。その川端がショートの左を遅い、レフトへ抜けるヒット。続く山田は三振に倒れたが、川端がスタートを切っていた。タイミングはアウトだったが、鶴岡の二塁への送球がそれて、捕球した坂のタッチが流れて、弾かれたボールが転々としている間に、一気に三塁へ。一死三塁となって、畠山は歩かされたが、代打・田中が登場。ライトへヒット性のライナーを放ったが、前進して滑り込んできた江越のファインプレーに阻まれた。二死となったが、なお残るサヨナラ機に雄平が、ライト線へタイムリー。劇的なサヨナラ勝利で14年ぶり7回目のリーグ優勝を決めた。