国民民主「話にならない」今後の協議の行方は?『103万円の壁』税調協議“決裂”か
法案や予算では与野党の協力が形になっていますが、“年収の壁”の協議ではまだ距離があるようです。 【画像】国民民主「話にならない」今後の協議の行方は?『103万円の壁』税調協議“決裂”か 国民民主党が求めているのは178万円への引き上げ。一方、与党が先週、打った最初の球は、123万円で、国民民主党は「話にならない」と反発していました。 17日は、どこまで近くに寄せられるのか注目が高まっていましたが「協議打ち切り」の声も上がっています。
■『103万円の壁』協議“決裂”か
6度目となる3党の税制調査会幹部による協議。1時間ほどの予定がわずか10分で終了しました。 自民党 宮沢洋一税調会長 「『交渉につながる国民民主党の考えを教えて下さい』と申し上げたが『新たな提案がないんであれば、これ以上協議はできません』とお帰りになった」 先週の協議で、103万円の壁を20万円引き上げて123万円にする案を提示していた与党。17日はこの案への打ち返しを期待していましたが…。 自民党 宮沢洋一税調会長 「残念ながらきょうの段階では聞けなかった。実質的な協議が始まるような場所“グリーン”がどこか教えてもらい、それを受けて考えていきたいと思っていたので、ぜひ“グリーン”の場所を教えてほしい」 なぜかゴルフに例えて話が進む“壁”の協議ですが、幹事長間で「目指す」とした『178万円』がカップ。かなり遠い位置にあるため、まずは手前のグリーン、つまり178万円より低い場所に落としどころを見つけようというのが与党側の主張です。 これに対し、国民民主党は…。 国民民主党 玉木雄一郎氏のXから 「この期に及んで、『グリーンはどこですか?』と聞いてくる自民党宮沢洋一税調会長。178万円に決まっています。3党の幹事長間で『178万円を目指す』と合意したのに、123万円では話になりません」