西山朋佳女流3冠 将棋史上初の女性棋士にあと1勝 1月に大一番
将棋史上初の女性棋士を目指す西山朋佳女流3冠(白玲・女王・女流王将=29)が17日、大阪府高槻市の関西将棋会館でプロ棋士編入試験5番勝負の第4局に臨み、宮嶋健太四段(25)に勝ち、対戦成績を2勝2敗した。 試験は新人棋士5人と対局し、3勝すればプロの四段となる。試験は1カ月に1局のペースで実施され、来年1月に行われる第5局、柵木幹太四段(26)戦に勝てば、悲願達成となる。 後がない先手の西山は得意の振り飛車戦法を採用。7筋に飛車を振り、「三間飛車」で2勝目を狙った。中盤のねじり合いから終盤へ。最終盤の寄せ合いを制すた。 将棋のプロは棋士と女流棋士がいて制度が異なり、棋士になるには養成機関の奨励会を卒業するか、編入試験合格が条件となっている。 西山は奨励会の最高位三段に在籍していたが2021年に退会し、女流棋士に転向した。年明けに史上初の女性棋士誕生をかけた大一番を迎える。