黒部ダム貯蔵酒、滑らか 14銘柄19日から県内で販売
黒部ダムの施設内で県内の14蔵元の地酒を貯蔵熟成させた「黒部ダム貯蔵酒」のお披露目会が12日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山で開かれた。19日から富山県内の酒店や専用サイトで発売する。 富山県酒造組合は関西電力などの協力を得て、2022年9月に14銘柄の4合瓶(720ミリリットル)計1万6008本を、黒部トンネル内にある導水路の点検用横坑に貯蔵した。1年半ほど熟成させ、6月に蔵出しした。 お披露目会には関係者約60人が出席し、試飲を楽しんだ。同組合の桝田隆一郎会長(桝田酒造店)は「びっくりするほど滑らかで、深い味わい。ラベルも個性が光って面白い」と語る。 当初は黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放記念として売り出す予定だったが、能登半島地震の影響で一般開放は延期になった。桝田会長は「貯蔵酒を通してワクワク感を高め、富山を明るくしたい」と力を込めた。