「同じ境遇の人の希望になりたい」 難病を公表した女子プロレスラー・向後桃がどうしても達成したい目標
リング上で『生きている』レスラーを目指していきたい
向後はプロレスラーになる以前から芸能活動を行っていたが、前述の岩谷の自伝を映画化した『家出レスラー』(5.17より6月中旬まで全国公開)で主人公の岩谷マユを見守る大事な役柄を演じている。 「撮影は本当に楽しかったですね。自分もいつかこうなりたい、と思っていた本でしたし、ずっとこの本に支えられてきましたから。撮影のない日は試合、試合のない日は撮影、みたいな日々でしたけど、本当に楽しかったです」 向後は2021年10月にアイスリボンのCMLLツアーでメキシコに参戦。その縁もあり、6.28に新木場1stRINGで行われる『LUCHA FIESTA2 -ルチャフェス2-』では、CMLLのレジェンド中のレジェンド、アマポーラと対戦することも決定した。 「メキシコは欠場選手が出たので急遽行くことになったんですが、初代ミスティコの道場で練習もしましたし、もともとハイフライヤーが好きだったこともあって、たくさんの刺激を受けてきました。アマポーラとはメキシコで何度も対戦してきたので、2年半ぶりに戦って成長したところを見せつけたいなと思っています」 憧れの存在・岩谷麻優の横に正パートナーとして立ちたいという向後。その向後に目指していきたいレスラー像を聞いてみた。 「麻優さんみたいなレスラーになりたいというのはずっとあるんですが……リングの上で、『めっちゃ生き生きしているな』と感じるレスラーっているじゃないですか。そういうリング上で『生きている』レスラーになっていきたいですね」
橋場了吾