2023年日本女子アマ、関東女子ゴルフを制した飯島早織のスウィングを解説!【注目の次世代選手スウィング図鑑】
今回は、期待の女子アマチュア選手編。百花繚乱の女子ゴルフ界でも世界に通用する選手たちが次々と頭角を現してきている。『週刊ゴルフダイジェスト』2024年2月27&3月5日合併号では、目澤秀憲コーチがジュニア3選手のスウィングを解説! 「みんゴル」では昨年の日本女子アマチャンピオンである飯島早織選手のスウィングを取り上げていく。 2023年住友生命Vitalityレディス 東海クラシックでの連続写真
逆球皆無のフェードは”左手首の背屈”がポイント!
リズムを一定にして、どちらかというとフェアウェイキープを重視したスウィングをしている印象です。インパクトゾーンでうまくタイミングを合わせて、狙った通りのフェースの向きでボールをとらえられています。飯島さんは切り返しのときに、上半身と下半身の捻転差をあまり「作らない」タイプで、それでもうまくクラブをシャローに入れて、クラブ自体の力を引き出しています。 アマチュアの方は、切り返しでの「捻転差」について、絶対に作らなければいけない、大きければ大きいほどいいと考えている人も多いですが、実際はトップ選手の中にも捻転差が少ない人はいます。その人の体の特徴や切り返しのタイミング、インパクトゾーンの長さなどで捻転差の度合いは変わるので、あくまでも自分に合ったやり方を探すことが大事です。 インパクトからフォローにかけて、左肩を左上方向に引っ張る動きが見えますが、これによってフェースが急激に返ることがなくなり(左肩が水平に回るとフェースも返る)、左へのミスをほぼ「消す」ことができます。インパクトゾーンは長く、インパクト後に左手首をさらに背屈させて(甲側に折って)、ロフトを上向きのまま振り抜いているのも、安定したフェードを打つための工夫でしょう。ボールの曲がりが大きい人、たとえば、ラインを出すのが苦手なフック打ちの方などは、練習でのシャドースウィングや、本番前の素振りなどに、こうした動きのエッセンスを取り入れるといいかもしれません。 PHOTO/Shinji Osawa
週刊ゴルフダイジェスト