古巣・名古屋オーシャンズを8年ぶりにアウェイで撃破!今季限りで現役引退を表明したファンタジスタ「輝いているうちにやめたい」(室田祐希/エスポラーダ北海道)|月間MVP受賞インタビュー
10月のFリーグ月間MVPは、エスポラーダ北海道の室田祐希選手が受賞。期間中の3試合で3得点。10月18日に今季限りの現役引退を表明すると、4日後の古巣・名古屋オーシャンズ戦では2得点を挙げてチームを勝利へと導いた。クラブでも日本代表でも、圧倒的なテクニックで見る者を魅了し続けてきたファンタジスタ、室田選手の受賞インタビューをお届けします。 インタビュー・文=本田好伸(SAL) ※インタビューは11月2日に実施しました
いつも通り、楽しんでプレーすること
──10月の月間MVPの受賞おめでとうございます!率直なお気持ちはいかがですか? 今シーズン限りでの現役引退を発表してから、直後の名古屋戦にも勝てました。チームはまだ最下位ですけど、ホッとしているというか、素直にうれしいですね。 ──10月は、しながわシティには敗れてしまったものの、次の試合は、8年ぶりにアウェイで名古屋に勝利する劇的な試合でした。8年前の当時も、室田選手は北海道でしたよね。 そうですね。武田テバオーシャンアリーナ(現・名古屋金城ふ頭アリーナ)で。 ──古巣を相手に、引退発表直後というタイミングもさすがでした。次の湘南戦も先制ゴールを決めました。室田選手はこの10月、いろんな意味でインパクトを残されました。 しながわに負けた試合は本当に苦しい内容でしたが、名古屋に勝てて、湘南にも勝てるチャンスはありました。(湘南戦の)引き分けは、納得がいってないです。自分も決めるチャンスはまだありましたし、本当にもったいない試合でしたね。どちらに転んでもおかしくないゲームでしたが、それを勝ちにしていかないと最下位から脱出するのは難しいです。 ──名古屋戦は、相手もかなり気持ちが入っていました。難しいゲームではありつつも、そういったゲームで勝ち切れた要因はなんでしょうか。 先制されて、すぐに追いつけたことが一番良かったのかなと。あとは我慢して、前半を耐えたということも良かったのかなと思います。負ける試合は前半で連続失点していることが多いので、我慢強くみんな体を張って守っていたことが勝利につながったのかな、と。 ──室田選手も、名古屋は古巣ということもあっていつも以上に気合が入っていたとか? いえ、そういうことはないですね。引退発表してからは、もう残りが少ないので、勝つことも大事ですけど、悔いのないような選手生活を送って終わりたいなという気持ちでした。普段と変わらないですけど、楽しんでプレーすることを心掛けて、いつも通りプレーしました。