イタリア王室の末裔の息子、ヴィットーリオ・エマヌエーレが逝去。ヨーロッパ各国の王族が葬儀に参列
モナコ公アルベール2世、スペインのソフィア王妃、ルクセンブルクのジャン王子......2月10日、トリノで行われたヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアの葬儀には、多くのVIPが参列した。 【写真】サヴォイア家当主、ヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアの葬儀 ヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアは晩年をスイスとイタリアで過ごした。イタリア王室の末裔の息子で、1946年6月に追放されたヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアは、ジュネーヴでの10日間の入院の後、2024年2月3日に86歳で死去した。最後は昏睡状態に陥り、数十年にわたり亡命を受け入れてくれたスイスで息を引き取った。 ヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアは、2002年に議会で亡命解除が決議されると、イタリアとのつながりを取り戻した。葬儀は2月10日にトリノの大聖堂で執り行われた。
モナコ公アルベール2世、スペインのソフィア王妃が出席
式典には、モナコ公アルベール2世、アルバニアのレカ王子、スペインのソフィア王妃(現国王フェリペ6世の母)、ルクセンブルクのジャン王子、シャルル=ルイ・ドルレアンをはじめとするVIPが出席した。ヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアの一家は、悪天候のため、傘を持参して到着した。未亡人であるマリナ・ディ・サヴォイアはサングラスで視線を隠していた。彼らの息子であるエマヌエーレ・フィリベルト皇太子は、妻で女優のクロティルド・クローが現れる少し前に、目を紅潮させながら姿を現した。 今後は名実ともに女王(家系は引き継いでいるものの、実際の統治は行わない)となる女優クロティルド・クローは現在、20歳のヴィットーリアと17歳のルイーザのふたりの娘を積極的にサポートしている。エマヌエーレ・フィリベルト皇太子は最近、雑誌「Gala」で「時が来たら、おそらく10年または15年後に(王位請求者の地位を)娘に譲りたい」と表明した。父親であるヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイアは、著名な人物であり、多くのスキャンダルに巻き込まれた人物で、葬儀後はピエモンテの首都に近い家族の墓地であるスペルガ大聖堂に眠ることになる。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)