長野県になぜ?漫画家を育てる拠点施設「まんが舎」が完成 数多くの新人がプロデビューする背景
漫画「北斗の拳」原作者の武論尊(ぶろんそん)(本名・岡村善行)さんが出身地の長野県佐久市に建設した「さくまんが舎」の竣工式典が3日、現地であった。自身が塾長の「武論尊100時間漫画塾」に使う教室の他、有名漫画家らの作品を並べる展示室も備えた。武論尊さんは「漫画のことを発信していきたい」と意気込んでいる。 【写真】完成した建物の全景
新幹線駅から徒歩15分
JR佐久平駅南側の区画整理エリア内にあり、同駅から徒歩約15分。敷地は約1450平方メートル。建物は鉄骨3階建て、延べ約635平方メートル。教室は浅間山を望む2階にあり、塾生ら数人が利用できる宿泊スペースやバーベキューが楽しめるテラスなどを備える。階段壁面には武論尊さんが北斗の拳で最も好きな登場人物と話す「ジャギ」のステンドグラスを使った。
事業費は4億円余
事業費は4億円余。武論尊さんが社長を務める会社「プロダクション一家」(東京)が土地や建物を所有する。
式典は関係者数十人が出席。北斗の拳のテレビアニメのテーマ曲「愛をとりもどせ!!」が流れる中で、テープカットをした。
構想は2018年ごろから
4月からの6期目の漫画塾開塾から本格的に使う。展示室の一般公開は6月2日からで、武論尊さんの直筆原稿や単行本などを並べた企画展を計画する。これまで漫画塾は佐久平交流センターで開いていた。武論尊さんは漫画塾を始めた2018年ごろから施設の構想を温めてきたとし「(市民には)漫画との近さを感じてほしい」と話していた。
武論尊100時間漫画塾
2018年に開講。武論尊さんや有名漫画家らが講師になり、各5時間の講座を年間計20回開催。これまでに数多くがプロデビューした。