GPフィンランド展望 鍵山優真連勝へ 活躍目立つ日本女子にも注目
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦フィンランド大会は15~17日、フィンランド・ヘルシンキで行われる。日本からは男女各3選手、ペア1組が出場する。 今季、日本勢の活躍が目立つ女子は、表彰台を独占した第2戦スケートカナダ2位の松生理乃選手(中京大)、3位の吉田陽菜選手(木下アカデミー)が出場する。松生選手はショートプログラム(SP)10位から一気に順位を上げ、フリーは優勝した坂本花織選手(シスメックス)を上回る139・85点をマークした。カナダでの勢いを今大会でも見せられるか。 昨季のGPファイナル3位の吉田選手は2年連続のファイナル進出へ向け、優勝争いが求められる。第3戦フランス大会で7位だった三原舞依選手(シスメックス)は、ファイナルを制した2022年以来、2季ぶりの表彰台を目指す。 男子は、第4戦のNHK杯を制した鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)が自身初のGP連戦に挑む。NHK杯のSPは自己ベストに迫る105・70点をたたき出すと、フリーは冒頭の4回転フリップで転倒したが、合計300点超えの圧勝だった。疲労が心配されるが、今大会も「NHK杯と同じ構成で臨む予定」と話しており、ファイナル進出とさらなる高得点に期待がかかる。 山本草太選手(中京大)は、4位だったスケートカナダのフリーで見られたジャンプのミスを修正し、鍵山選手にどこまで迫れるか。友野一希選手(第一住建グループ)は右股関節の痛みの影響もあり、フランス大会は5位だった。どこまで回復できたかがポイントになりそうだ。 ペアは大会直前に「ゆなすみ」こと長岡柚奈選手、森口澄士選手組(木下アカデミー)の出場が急きょ決まった。NHK杯からの連戦となるが、初の海外GPでの演技に注目が集まる。【玉井滉大】