トップ10復帰のディミトロフは決勝でシナーに完敗「彼は現時点で世界最高のプレーヤー」 [マイアミ・オープン/テニス]
トップ10復帰のディミトロフは決勝でシナーに完敗「彼は現時点で世界最高のプレーヤー」 [マイアミ・オープン/テニス]
ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月20~31日/賞金総額1040万4205ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が第11シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-3 6-1で下して大会初優勝を飾った。 ~マイアミ・オープン男子シングルス表彰式で準優勝者としてスピーチをするディミトロフ選手~ 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したシナーは第2セット1-1から5ゲームを連取し、最初のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップをラブゲームでキープして1時間13分で快勝した。 ふたりは昨年の大会でも3回戦で対戦し、シナーが6-3 6-4で勝っていた。 「明らかにシナーの週だ。彼は素晴らしいテニスをしていた。彼が如何にしてあのプレーを維持できたのかについて感銘を受けた」とディミトロフは試合後の記者会見で語った。 「だけど僕がいつも言っているように、誰にでもちょっとした弱点はある。次に彼と対戦するときは何か別のことを試してみようと思う。しかし今日に関しては明らかに彼のテニスに対抗できず、ショットでも渡り合うことができなかった。少しの間はうまくいったかもしれないけど、重要な瞬間の多くは彼のほうに流れがあった。このレベルの試合ではそれが大きな違いになる」 今季の男子ツアー最多となるマッチ22勝目(1敗)を挙げたシナーは大会後に更新される世界ランクでカルロス・アルカラス(スペイン)を抜いて2位に、準優勝に終わったディミトロフは9位に浮上することが確定した。 「現時点でヤニクがずば抜けたテニスをしているのは明らかだと思う。彼が如何に集中して決意に満ちていることか。彼は微塵の疑いもなくショットを打ち、極めてレベルが高い。間違いなく全盛期のテニスをしていると思う」とディミトロフはシナーを評価した。 「彼がもっといいプレーができるかどうかはわからない。それを証明するのは彼自身だ。でも今のところ彼は多くの試合で同じレベルのプレーを披露しており、それはすべて彼の功績だ。彼は現時点で世界最高のプレーヤーだ」
テニスマガジン編集部