セスク・ファブレガス(C)GettyImages

コモを率いるセスク・ファブレガス監督は、現役時代に指導を受けた名将たちについて語った。『ESPN』が伝えている。 21世紀のプレミアリーグで最高の監督はだれ？ 現役時代にアーセナルやバルセロナ、チェルシー、モナコ、コモでプレーしてチャンピオンズリーグ制覇などを達成すると、スペイン代表としてもワールドカップ優勝を経験したセスク監督。2023年にコモで現役生活に終止符を打ち、その後は指導者の道へと進むことに。2023年11月からコモの暫定的な指揮官を務め、今季から正式な指揮官に就任している。 そんなセスク監督は現役時代に様々な名将から指導を受けているが、自身が最も影響を受けた指揮官について言及。バルセロナ時代の恩師であり、現在マンチェスター・シティの指揮官を務めるジョゼップ・グアルディオラ監督を挙げた。 「戦術的に、ペップが最も多くを学んだ監督だと思う。彼は常に相手を研究していた。相手が何をできるかを正確に把握し、解決策を提供してくれたんだ。そして、これは私が今選手たちに提供しようとしているものだ。選手たちは常にピッチ上で何が起きているかを理解するための助けを必要としている。そして、ペップはこの点で様々なことを理解する上で大いに助けてくれたんだ」 一方でセスク氏は、16歳で自身をトップチームデビューさせたアーセナルのレジェンド指揮官、アーセン・ヴェンゲル氏にも言及。「アーセンは紳士だったよ。彼から最も学んだのは、選手に対して持つべき忍耐だ。現代サッカーでは監督は弱い存在で、2試合負ければクビになる恐れがある。忍耐は存在しないことは分かっている。だからこそ、常に最も経験豊富な選手や最も優秀な選手を起用しようとするね。でも、彼らが最もふさわしい選手ではないかもしれないんだ」と語っている。 さらに、チェルシーで指導を受けたジョゼ・モウリーニョ監督を「非常に勇敢」と表現した37歳指揮官は、自身が学んだことについて思いを口にしている。 「彼について最も気に入っているのは、ドレッシングルームの扱い方だ。彼がどのように選手の頭を使うか、チームがその瞬間に必要としているものを達成するために、誰が正しいメンタルの状態にあるかを識別する方法を知っている。選手を理解し、チームが各瞬間に何を必要としているか、そして誰が試合に勝つために必要なものを提供できるかを素早く理解するんだ」 「彼は交代を恐れない。時には、後半に達成したいことを頭の中で正確に把握しているため、ハーフタイムに3人の選手を交代させることもあった。この点でジョゼは非常に、非常に勇敢だった。そして、彼はいつも私に『自分のアイデアを貫け』と言っていた。問題を特定したら、すぐに解決しろ。放置するな、とね」