【別の惑星からやってきたBMW i8!】チームエドリンガーが開発した16気筒880馬力「BMW i8」その驚愕の中身とは?
ここで紹介するレーシングカーは、基本的な形状を除けば、市販車との共通点はほとんどない。ボディは相変わらず(かなりワイルドな)「i8」のようだが、シャシーはまったく新しい。ドライバーに最高のプロテクションを提供するため、4つのカーボン製クラッシュボックスを備えたセーフティセルが採用されている。
この壮大なプロジェクトを担当したのは、近年、インディカーのV8を11,000rpm以上で回転させるモンスター級の「BMW E30」で注目を集めている「チームエドリンガー」だ。 このレーシングチームが「E30」の後継車を探していたとき、「i8」が選ばれた。その主な理由は、基本的な空力形状(市販車の空気抵抗係数は0.26)に加え、BMWブランドとの親和性であった。 その目的は、「i8」の空力特性を最適化し、フロントで最大のダウンフォースを、リアで最適な空力効率を達成することであった。
4基のバイク用エンジンが880馬力を発揮
しかし、ハイライトはエンジンだ!「i8」はなんと4基のBMW HP4 4気筒バイクエンジンを搭載しているのだ。HP4のロードバージョンでは、999ccエンジンが193馬力を発生し、HP4レース(公道未使用)のエンジンは215馬力を発揮する。 チームエドリンガーによると、「i8」の出力は約880馬力で、車両重量はわずか1,000kgだという。エンジンは個別に制御できる(車輪選択駆動)ため、純粋な前輪駆動や後輪駆動も理論的には可能であることは興味深い。エキゾーストシステムはチタン製で、地獄のようなサウンドを奏でるはずだ。
このプロジェクトは最近静かだ
おそらく、「i8」が動いているところを映したビデオがまだないためだろう。このクルマは2023年7月に発表されたが、このところプロジェクトが静かなため、まだ微調整が必要なようだ。 グッドウッドで開催される「フェスティバル オブ スピード」への参加も予定されているが、主にさまざまなヒルクライムに出場する計画だ。4基のバイク用エンジンを搭載したユニークな「BMW i8」は、間違いなくその場に集まった観衆を興奮させるだろう!
Jan Götze / Lars Hänsch-Petersen / Sebastian Friemel