病院再編構想で宮城県が救急医療の見通しを示す 仙台市からは疑問の声
khb東日本放送
病院再編構想をめぐり、宮城県が再編後の救急医療の見通しを示しました。
県は、仙台市太白区の仙台赤十字病院と名取市の県立がんセンターを統合して名取市に、仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを集約して富谷市に移転する方針です。 県は5日の会議で、再編による仙台医療圏の救急医療の見通しを示しました。 名取市など仙南の自治体から年間約4500件、富谷市などから約7500件が仙台市へ搬送されています。再編により、仙台赤十字病院が受け入れている2100件程度を名取市の新病院が受け入れるため、仙台市への搬送を減らすことができ、富谷市の新病院についても同様の効果を見込めるとしています。 これに対し、仙台市側から「仙台市の救急医療への影響が確認できないと再編を良しとはできない」など県の試算を疑問視する声が上がりました。 宮城県保健福祉部大森秀和副部長「(新病院の)機能がしっかり充実して、今以上の効果がもたらされるということに持っていかないと再編の意味がないので、そこはしっかり各病院関係者とも協議しながら実現に向けた取り組みをしていきたい」
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