〔米株式〕ダウ3日続伸、703ドル高=インフレ再燃懸念和らぐ(15日)☆差替
【ニューヨーク時事】15日のニューヨーク株式相場は、米経済指標を受けてインフレ再燃に対する過度な警戒感が和らぐ中、3日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比703.27ドル高の4万3221.55ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は466.84ポイント高の1万9511.23で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比8448万株増の10億2786万株。 この日発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.9%と前月(2.7%)から加速し、市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。一方で、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数の伸びは前年同月比3.2%と、前月から縮小。市場予想(3.3%)を下回った。インフレの根強さが示唆されたものの、市場が警戒していたほど悪化していないと受け止められた。 統計を受けて、市場関係者は「米連邦準備制度理事会(FRB)は今月の会合で政策金利を据え置く決定をする一方、年内に追加利下げを行うとの見方が強まった」(日系証券)と指摘した。CPI発表後に米長期金利は急低下し、ダウは寄り付きから一気に買いが集まり、終日プラス圏で推移した。 米金融大手各社が発表した2024年10~12月期決算の内容がおおむね堅調だったことも相場の支援要因となった。ゴールドマン・サックスは6%上昇。投資銀行業務や株式関連業務が堅調だったことが収益力を大きく押し上げた。JPモルガン・チェースは2.0%高、シティグループは6.5%高だった。 このほかダウ構成銘柄では、IT株なども堅調でアマゾンとマイクロソフトはそれぞれ2.6%高。エヌビディアは3.4%高となった。 一方、ユナイテッドヘルス・グループは0.1%安、コカ・コーラは0.4%安だった。