サバンナ八木とHGがタッグで創造。愛らしいイラストの未確認生物が爆誕!
◇きんに君が渡米したきっかけはHGのプロレス ――お二人は、大阪にあった「心斎橋筋2丁目劇場」からの仲だと思います。HGさんは、八木さんについてどんな印象ですか? HG:八木さんの発想力、生み出す能力は昔からすごいです。今でも、ファイナンシャルプランナーの勉強を1日2~3時間するとか、早いときは朝5時に起きて未確認生物を描くとか、そうした生活スタイルも不思議です。 あと、めちゃめちゃ物事を知っているんですよ。お金の流れ、株、投資のことを含め、いろんなジャンルに詳しくて勉強家なんですけど、あるとき「時間は限られているから、全ての情報は頭に入れられない。だから、俺はバラエティ見ることを捨てた」と言ったんですよ。 ――まさかのバラエティを捨てる(笑)。 HG:「俺はここ5年お笑いを見ていない」「第7世代もようわからん」と言うてはったんで、やっぱり変わってるなと思いました。知識は得ているんですけど、お笑いを犠牲にして知識を得ているという(笑)。 八木:世界の成り立ちとか歴史とか、ニッチなことばかり勉強しているんで、相方から「テレビで使えること研究せえ」「テレビでできへんこと調べて、どーなんねん!」と怒られました(笑)。楽屋では人気なんですけどね……。 ――八木さんは、HGさんが2005年にブレイクしていく様子を近くで見ていたと思います。当時、どんなことを思われていたんですか? 八木:とにかく破壊力がえぐかったですよね。2005年6月ごろに、なかやまきんに君と僕とHGでごはんを食べたんですけど、そのあとに当時、阪神タイガースの赤星憲広選手が「フォー!」をやったり、ハロウィンでもみんながHGの格好をしたり、「半年でここまで?」と思うほど、社会現象になったんです。 (プロレスの)「ハッスル」で、HGが大阪府立体育会館のメインを張ったとき、きんに君と見に行ったんですけど、それがすごすぎて……。きんに君が“アカン!”となったのか、急に「アメリカ行く!」と言いだしたんです。(のちに本当に渡米した) ――HGさんの活躍が、アメリカ進出のきっかけのひとつでもあったんですね。 八木:僕もそうですけど、きんに君もHGに絶えず影響を受けているところがあると思います。そうやって、HGの爆発を見ているんで、僕からしたら“あのとき爆発したHGが、未確認生物の絵を描いてくれるんや”といううれしさがあります。 ◇1400人の前で大トリを務めたユニット結成の初舞台 ――HGさんは、そのイラスト力が『プレバト!!』(MBS・TBS系)などで注目を浴びていますが、どんな心境でしょうか? HG:絵はずっとやってきたことではあるんですよ。自分たちのイベントのチラシとか、他の芸人から頼まれてライブのチラシを描くとか。小さい世界ですけど、お願いはされていたので、びっくりはなかったです。でも、うれしかったですね。それこそ、若手時代、(野性爆弾の)くっきー!さんと陶芸をやったり、家具づくりをしたり、絵を描いたりしていましたね。 ――お二人はユニット・ネオ☆健康ボーイズでも活躍されていますが、思い出深いエピソードがあれば教えてください。 八木:ユニットとしての漫才デビュー戦が、新喜劇のツアーやったんですよ。キャパが1400席で、お客さんもパンパン。トリは別のコンビだったのに、1人が出られなくなって、急きょ僕らがトリになったんです。デビュー戦で1400人キャパ……あれは焦りましたね。芸歴は重ねているけど、僕たちにとっては“初戦”ですから。 ――結果はどうだったんですか? 八木:ウケましたね。HGが場数を踏んでいるし、助けてくれました。 HG:いやいや。トリにあるまじき、客席に降りましたから(笑)。 ――最後に読者に向けてのメッセージをお願いします。 八木:この本はレア度もあって、特にお子さんにはおすすめです。自分の好きな生物を見つけてください! あとは自分でも描いてもらいたいですね。図鑑にいる生物に負けないぐらいの生物を生み出してください。 HG:ここから第2弾、第3弾と出していきたいですし、ここで火がつくと、最初に出したグッズが貴重になってくると思います。グッズは、ラフォーレ原宿の展示会で販売しています。4月30日までやっているので、ぜひ来ていただきたいです。 (取材:浜瀬 将樹)
NewsCrunch編集部