大玉サクランボ「青森ハートビート」 1粒3万3千円 青森・八戸市で初競り
サクランボの青森県オリジナル大玉品種「ジュノハート」の今年の初競りが18日朝、八戸市中央卸売市場で行われ、大粒の上位等級品「青森ハートビート」が1箱(15粒入り)50万円の最高値を付けた。昨年と同額で1粒約3万3千円のご祝儀価格となった。 専用の化粧箱に入ったハートビート10箱と、ジュノハート43箱(いずれも1箱15粒入り)が上場された。ハートビートは2万~50万円、ジュノハートは5千~1万2千円で競り落とされた。 昨年に続き、市場内に入っている青果仲卸業「三戸フルーツ」が最高値を付けた。寺澤晴男代表取締役は「地域振興のために頑張った。味わえる期間が短いと思うので、早めに皆さんにおいしくいただいてもらえたら」と話した。競り落としたハートビートとジュノハートは八戸市内の洋菓子店に卸し、ケーキなどに使用して19日から提供されるという。 八戸農協さくらんぼ専門部の留目秀樹部長は「春先の霜、開花時の高温などの中での栽培だったが、生産者の努力があっていい物が出荷された。今後は生産量が増えて、価格を抑えて販売できるようになれば」と語った。 ハートビートは21日から順次、青森、八戸、弘前の3市のさくら野百貨店、青森市の複合商業施設「THREE(スリー)」、中三弘前店の5カ所で販売される。