スギかんなくずでリアル「森林浴」 徳島県三好市の企業が入浴剤商品化
三好市で地域活性化に取り組む企業「Fobs(フォブス)」が、地元産のスギのかんなくずを使った入浴剤を作った。浴槽に入れて木の香りが楽しめる。同市池田町の阿波池田バスターミナル横にある「お土産・cafe くくる」で販売している。 【動画】開店時500人以上が行列 ドンキ小松島ルピア店オープン かんなで木の表面を削る際に出る木くずを市内の木材加工会社から譲り受け、不織布で包んで入浴剤にした。浴槽に入れるとスギの柔らかい香りが広がる。複数回使用でき、乾かした後は室内用の芳香剤としても使える。 Fobsは地元の企業や高校生と連携し、「酒かすまんじゅう」やオリーブの葉を使ったラスクなど、廃棄される食材を活用した商品開発に取り組んできた。食品の他にも廃棄される物を有効活用したいと考え、かんなくずに目を付けた。 入浴剤のパッケージ制作は美波町のデザイン会社「まめぞうデザイン」に依頼。「みよし」の語呂合わせで「344」の数字をあしらった。「344」は今後、地元産の食材や木材などを活用した商品を扱うブランドとして展開していく計画だ。 西村耕世社長(44)は「捨てられていた物が新しい商品に生まれ変わるのが当たり前になれば面白い。くくるを、さまざまなアイデアや人の交流が生まれる場としても機能させたい」と話している。 入浴剤は1箱780円(税込み)。問い合わせはくくる、電話0883(72)0571。