トヨタ九州の長木哲朗・新社長、EVの電池製造「着実に準備」…福岡県出身「仕事のネットワークある」
トヨタ自動車九州の社長に就任した長木哲朗氏(62)が25日、福岡県宮若市の本社で記者会見した。長木氏は最重要課題に電気自動車(EV)化への対応を挙げ、九州で車載用電池を製造する想定のもとで「着実に準備を進めていく」と抱負を語った。
トヨタ九州で生産する高級車ブランド「レクサス」は2035年までに全車種がEV化される計画で、長木氏は「電動化への変革を担う拠点としてトヨタ九州への期待は高まっている」との見方を示した。
新EVの投入時期や電池製造の計画は「(親会社の)トヨタ自動車が統括している」としつつ、「この地で仕事をしてきたネットワークがある。(九州での電池製造に向け)最大限支援していく」と意欲を示した。
一方、自動車の量産に必要な型式指定の不正などがトヨタグループで相次いでいる点については、「決められた手順やルールは絶対に守ることが基本だ。そこが抜けていないか、トヨタ九州でも確認している」と語った。
長木氏は福岡県出身で、1986年に九州工業大を卒業後、トヨタに入社。2021年にトヨタ九州に移り、今月4日付で社長に就いた。