【動画あり】川内川あらし 幻想的な冬の風物詩、今季初めて 薩摩川内
鹿児島県薩摩川内市で霧が川内川を下って海へ流れ出る冬の風物詩「川内川あらし」が12日朝、今シーズン初めて確認された。川内川あらし協議会によると、昨年度より25日遅く、記録の残る2018年以降で最も遅い。例年3月頃まで見られる。 【写真】〈別カット〉川内川の上に今シーズン初めて発生した「川内川あらし」=12日午前7時40分、薩摩川内市の月屋山山頂
晴れて冷え込んだ朝によく起きる自然現象。両側を山に挟まれた下流域で一気に流れが速まる様から、「あらし」の名が付く。河口に近い月屋山(標高160メートル)の山頂には同日朝、愛好家らが集まり、内陸部から河口の先まで霧が連なる幻想的な景色に見入った。 協議会の今村聡会長(54)は、発生の遅れは夏以降の記録的な高温が影響したと推測。「世界遺産登録という目標に向け、国内の他2カ所の発生地とも連携して日本中に広めていきたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島