なぜ「献血」はいつも協力を呼びかけているのか?
少子高齢化で85万人分の血液が不足?
また、同社が懸念しているのは今後ますます進む少子高齢化だ。 東京都福祉保健局の調査によると、輸血用血液製剤の約85%が50歳以上の人に使われている一方、献血をしている人の約73%は50歳未満。同社は「社会の高齢化の進行により、血液製剤の多くを使用する高齢者が増加し、血液製剤の使用量の増加が見込まれる一方、社会の少子化の進行で若年層の献血者が減少し続けた場合、将来的に輸血用血液製剤の需要と供給のバランスが損なわれてしまう懸念があります」と危惧する。 現在は輸血用血液が不足したことはないというが、同社が2014年に発表したシミュレーションでは、少子高齢化の進行によって2027年には延べ約85万人分の血液が不足すると推計している。同社は「この現状をご理解いただき、献血未経験の方は初めての献血へのご協力を、献血経験のある方は1年に2回以上の「複数回献血」へのご協力をお願いいたします」と呼びかけた。 (THE EAST TIMES)