ソフトバンク和田毅「久しぶりの2桁奪三振。これを上でも」ウエスタン・阪神戦で12Kの奪三振ショー 7回116球の力投で回復を証明
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク5―2阪神(27日、タマスタ筑後) ソフトバンクの和田毅投手(43)が、2軍戦で7回12奪三振の力投を見せた。19日のウエスタン・広島戦は左足親指の皮がむけて、4回途中で降板しただけに「いろいろあったけど、その中でここまで投げられたのは良かった」と笑顔を見せた。 ■古巣対戦で上林が魅せた【動画】 中7日で先発し、7回を6安打2失点。球数も112球を投げ、順調な回復をアピールした。初回は先頭の遠藤をこの日最速の145キロの直球で空振りの3球三振。3回までは毎回走者を背負ったが、4、5回はいずれも三者凡退で片付けた。 反省点は6回に4番井上に許した逆転2ラン。「(一飛に仕留めた3回の)前の打席でカットボールを3球続けて使った。(カウントが)3―1になって、カットを狙っていたのかな。ちょっと不用意な1球で、もったいなかった」と話した。 6回終了時の球数は94球。7回は直訴して続投した。「100球前後と言われていたので超えたかった。昨年も100球を超えたのは一回ぐらいと思う。『体の免疫』じゃないけど、一回は投げておきたかった」と明かした。 7回のアウトは全て三振。最後まで出力は落ちなかった。松山2軍監督は「丁寧に投げていた感じ。球の切れも初回よりも良くなっていた」と評価。ベテラン左腕も「ファームの試合とはいえ、久しぶりの2桁奪三振。これを上でもやれるぐらい精度や強さを上げたい」と手応えを口にした。 3月26日のウエスタン・広島戦は左手のまめの影響で3回途中に緊急降板。先発予定だった4月2日のオリックスとの本拠地開幕戦も登板回避した。その後もアクシデントが続いたが、1軍での今季初登板も近いことを感じさせた奪三振ショーだった。(浜口妙華)
西日本新聞社