高校生が小学校で授業実習 福島県郡山市 教職学ぶ安積黎明高2年生
福島県郡山市の安積黎明高2年生は28日、市内の桑野小で授業実習に臨み、教育現場で働くイメージを膨らませた。 県教委が県立高普通科の特色づくりを目的に導入したコース制で、安積黎明は教育に関わる人材育成を目指すコースを設けている。同様のコースを持つ県内8校で生徒が実際の授業を受け持つのは初めて。37人が5班に分かれ、3、6年生の国語と算数、5年生の理科を担当した。 生徒は事前に担任教諭と話し合い、学習の進み具合を踏まえて授業内容を考えた。3年生の算数では、保健室の記録を基に児童がけがをした時間帯を表す方法を取り上げ、漢字の「正」による数え方を教えた。安田葵さんは「子どもの目線に合わせて授業を進めるのが難しいと感じた。答えを教えるのではなく、導き出せるような先生になりたい」と語った。 生徒はこれまで、大学教授の講演や小中学校での授業参観を通して学びを深めてきた。