百度の増収ペース鈍化-中国経済の低迷、主力の広告事業を圧迫
(ブルームバーグ): 中国のインターネット検索エンジン最大手、百度(バイドゥ)の1-3月売上高は、ここ1年余りで最も鈍い伸びにとどまった。中国経済の低迷が主力の広告事業を圧迫した。
1-3月の決算発表によれば、売上高は前年同期比1%増の315億元(約6750億円)。予想平均は314億元だった。純利益は54億元と、予想の40億元を上回った。
世界のテクノロジー業界でトップクラスの企業グループとなる取り組みの一環として、百度は生成人工知能(AI)に取り組んでいる。
米オープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」に似た「文心一言(アーニーボット)」を開発した百度は、広告収入のみならず定額利用料も得ており、この分野でテンセント・ホールディングス(騰訊)や字節跳動(バイトダンス)といった中国のライバル企業に対し優位に立つ。
ただ、百度が検索広 告への依存度を大きく引き下げることができるようになるまでには何年もかかるとみられ、文心一言が登場したころに上昇した株価は失速気味となっている。
原題:Baidu Revenue Growth Slows as China Economy Overshadows AI Push (抜粋)
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Zheping Huang