五輪の夢は潰えても世界選手権へ、“川井姉妹”の挑戦は続く!
残念ながら、『パリオリンピック2024』出場は叶わず、姉・金城梨紗子の五輪3連覇、妹・恒村友香子の連覇の夢を潰えた。それでも“川井姉妹”はマットに上がり続ける。ふたり揃って『明治杯全日本選抜レスリング選手権大会』に参戦するのだ。 『リオデジャネイロ五輪』63kg級&『東京五輪』57kg級金メダルの金城は昨年の『全日本選抜選手権』では五輪階級の57㎏級に出場したが、準決勝で櫻井つぐみにテクニカルフォール負け。昨夏7月には非五輪階級である『世界選手権』59㎏級代表決定プレーオフで、南條早映に逆転負けを喫したものの、現役続行を決断。昨年末には『全日本レスリング選手権大会』59kg級決勝で永本聖奈に9-2の勝利を飾って同級V2、通算V5を達成した。4月の『アジア選手権』では前年の世界王者に1-1の内容差で初戦敗退となるも、集中力を切らさずに敗者復活戦で3位入賞を遂げた。 10月アルバニアで開催される非五輪階級の『世界選手権』へ駒を進めるのは金城か、リベンジを期す永友か。それとも『全日本選手権』3位、『ジュニアクイーンズカップU23』優勝の德原姫花や昨年のアジア王者の坂野結衣が割って入るのか。女子59kg級は注目される。 一方、『東京五輪』62kg級金メダルの恒村は翌年の『全日本選抜』2位、『全日本選手権』5位と持病の腰痛の悪化に悩まされた。68kgに階級を上げた昨年も『全日本選抜』2位、『全日本選手権』5位と振るわず。今回恒村は65g級にエントリー。65kg級は恒村、『世界選手権2022』65kg優勝の森川美和とともに昨年の『全日本選抜』から『全日本選手権』、『アジア選手権』と65kg級の主要大会を制した吉武まひろが三つ巴の様相を呈している。非五輪階級の『世界選手権』へのキップを獲得するのは誰か。 『明治杯全日本選抜レスリング選手権大会』は5月23日(木)~26日(日)・東京体育館にて開催。各階級とも1日で1回戦から決勝まで実施する。日程は23日(木)に男子フリースタイル57・92・125kg級/男子グレコローマン60・82・87kg級/女子57・72・76kg級、24日(金)に男子フリースタイル74・79・97kg級/男子グレコローマン72・77・97kg級/女子50・65・68kg級、25日(土)に男子フリースタイル61・65・86kg級/男子グレコローマン55・67・130kg級/女子55・62kg級、26日(日)に男子フリースタイル70kg級/男子グレコローマン63kg級/女子53・59kg級を行う。チケット発売中。