【オリックス】自力V消滅 3連覇チームが6月に…山本由伸&山崎福也「27勝分の穴」大きく
<オリックス1-5ソフトバンク>◇26日◇京セラドーム大阪 3連覇チームがまさかの6月中に…。オリックスが首位ソフトバンクに連敗を喫し、ついに自力Vの可能性が消滅した。 首位とのゲーム差は15・5まで拡大し、プロ野球の最大差逆転デッドライン(63年西鉄)の「14・5」を越えた。 4点を追う8回の攻撃前に、ベンチ前での円陣で中嶋聡監督(55)がゲキを飛ばすも、チャンスで無得点に終わった。69試合目での自力V消滅を報道陣から伝えられた指揮官は「(シーズン)半分、終わってないですよ。ビックリするようなことを言わないでください」と懸命に前を向いた。 リーグ4連覇を目指したシーズンは、まさかの誤算が多発した。投手陣では右の柱を期待された山下が本領を発揮できず、4月中旬から6月上旬まで2軍調整。左の柱で開幕投手を務めた宮城も故障で5月中旬から1カ月半も離脱した。救援陣も守護神平野佳が「右肘の張り」で離脱し、3連覇に貢献した宇田川、山崎も状態が上がってこない。 攻撃陣も春先から波に乗れなかった。広島からFA加入した西川はようやく本領を発揮し始めたが、序盤は低空飛行が続いた。昨季首位打者の頓宮も不振で、1、2軍を行き来している。移籍2年目の森も4月は苦戦。21年本塁打王の杉本も試行錯誤の日々を送る。 6月頭に今季初の大型連勝となる7連勝を飾ったが、ソフトバンクははるか先を突っ走っている。メジャーに挑戦した山本と日本ハムにFA移籍した山崎が昨季稼いだ「27勝分の穴」は大きかったと言わざるを得ない。残り74試合。死に物狂いで上位に食らいついていくしか道はない。【古財稜明】 オリックス東(先発で6回途中3失点で4敗目)「初回にホームランを打たれてしまったところは反省しなければいけません」 オリックス太田(2点を追う1回に左越えの2号ソロ)「しっかりと振り抜くことができました」