のんが夢を叶えるために逆襲を企む『私にふさわしいホテル』本予告 主題歌は奇妙礼太郎
12月27日に全国公開されるのん主演映画『私にふさわしいホテル』のポスタービジュアルと本予告編が公開された。 【写真】『私にふさわしいホテル』で主題歌を担当する奇妙礼太郎 『ランチのアッコちゃん』『ナイルパーチの女子会』など映像化された作品も数多くある柚木麻子の同名小説を映画化した本作は、不遇の新人作家がその原因を作った大御所作家への逆襲を計画する文壇リベンジエンターテインメント。撮影は、2024年2月に全面休館した「山の上ホテル」でも行われた。 監督を務めたのは、ドラマ『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)や『SPEC』シリーズ(TBS系)で知られ、映画『夏目アラタの結婚』も公開中の堤幸彦。主演は、映画『さかなのこ』で第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞したのんが務め、堤監督と本作で初タッグを組む。さらに大御所作家・東十条宗典を滝藤賢一、加代子の大学時代の先輩で大手出版社の編集者・遠藤道雄を田中圭が演じる。そのほか、田中みな実、服部樹咲、髙石あかり、橋本愛、橘ケンチ、光石研、若村麻由美が共演に名を連ねた。 公開されたポスタービジュアルには、満面の笑みを見せる加代子(のん)、苦悶の表情で加代子を追いかける東十条(滝藤賢一)、そんな二人に意味深な視線を送る遠藤(田中圭)の三者三様の姿と切り取られている。また、ポスターには加代子が憧れ、多くの文豪たちが愛した「山の上ホテル」の外観のイラストや手書きの原稿やシャンパンなど劇中で重要となるモチーフがあしらわれている。 あわせて公開された本予告編は、「男尊女卑クソじじい!」と睨みつける加代子の並々ならぬ憤りを感じさせるシーンからスタート。大御所作家・東十条の書評により、不遇な新人作家となってしまった加代子が売れない作家として辛酸をなめる日々から脱却しようと逆襲を決意する姿が描かれていく。東十条の仕事部屋に乗り込み、原稿にシャンパンをかける暴挙からはじまり、他人のフリをして東十条のお金で豪遊、果てには東十条の家庭崩壊を目論見むなど一見、破天荒に見える行動をとる加代子だが、それもこれもすべては、作家として活躍するという“夢を叶える!”との想いがあるからこそ。「本当の才能を生かす方法を思いついた」と編集者・遠藤は何やら企み、加代子も「もちのろんです!」と決意を新たにする。“しがらみだらけの文学界を舞台に文壇下剋上が始まる”というナレーションと共に「私ひとりで出来レースを覆しますから!」と宿敵・東十条と文学界へ挑む加代子の姿が収められている。 また本作の主題歌が奇妙礼太郎の「夢暴ダンス」となることが決定。この楽曲は、奇妙礼太郎 BANDでバンドマスターを務める中込陽大と共同制作され、奇妙本人が詞曲を担当、BANDメンバーとレコーディングが行われた。奇妙は「主人公の衣装がどんどん変わってゆく楽しさと、夢を手に入れる強靭な行動力が詩のイメージのはじまりというかすべてです」と楽曲が生み出されたきっかけを語り、さらに映画本編についても「抑えきれない衝動を爆発させ続ける主人公。いろんなものが吹き飛んだ後、奥に人を感じるというか、まっすぐに飛んでくる物があって、しばらく動けない」とコメントを寄せた。 奇妙礼太郎(主題歌担当)コメント 抑えきれない衝動を爆発させ続ける主人公。 いろんなものが吹き飛んだ後、奥に人を感じるというか、まっすぐに飛んでくる物があって、しばらく動けない。
リアルサウンド編集部