古巣との対戦に闘志を燃やす清水・矢島（中央、カメラ・武藤　瑞基）

　Ｊ２清水エスパルスは２６日、次節・岡山戦（２８日、Ｃスタ）に向け三保で一部非公開調整。ＭＦ矢島慎也（３０）が古巣撃破を誓った。 　かつての本拠地で大暴れする。清水・矢島は１５年から２年間岡山に在籍。１５年はキャリアハイの３７戦８ゴール、翌１６年も３５試合５得点でチームのプレーオフ進出に貢献した。「自分の中で一番濃い期間を過ごした。思い入れがある」という古巣との一戦を制し昨年８月以来の４連勝へ導くつもりだ。 　移籍１年目の今季は開幕こそ出遅れたが７日の甲府戦、前節の仙台戦で先発。秋葉忠宏監督（４８）が「周囲の特長を引き出す力は天性」と評するように、中盤ならどこでもこなせる対応力を発揮してチームを支えてきた。首位の清水と勝ち点３差の３位・岡山はリーグ最少７失点の守備が持ち味。それでも「点を取れれば自分としても良くなっていく」と左サイドからゴールに迫るイメージは描けている。 　２５日にはＵ―２３日本代表がアジア杯準々決勝でカタールを破りパリ五輪に王手をかけた。自身も１６年アジア選手権準決勝でイラクを２―１で撃破し、リオ五輪切符を獲得。決勝の韓国戦（３〇２）では１得点１アシストと活躍した。「人生で一番の重圧。生きた心地がしなかった。あの基準があるから今は平常心が保てる」という。代表の“後輩”たちの頑張りも励みに、自身もＪの舞台で輝きを放つ。（武藤　瑞基） 　〇…ＦＷ郡司璃来（１８）がスペイン１部・マジョルカのＢチームに練習参加することが２６日、発表された。期間は２９日から５月１１日まで。清水はマジョルカと業務提携しており、昨年もＦＷ森重が同様に練習参加していた。自身初の海外というルーキーは「行くからにはレベルアップしていい経験ができるよう頑張りたい。海外を意識できるようになれば」と意気込んだ。