【実録】子どもの学力向上のために「公文式」を6年続けて得たものと、使ったお金「100万円」について。公文って大変? 親目線での「メリット・デメリット」も解説
「くもん、いくもん♪」のCMソングでもおなじみの公文式。実は東大生の3人に1人が公文式経験者であるという調査結果もあり、子育て世帯で「公文式」を知らない人は少ないのではないでしょうか。公文式の歴史は長く、子育て中の人の中にも通ったことがある人もいるでしょう。 本記事では、筆者の子どもが公文式を6年間続けたことで得られた力と、使ったお金について正直に記していきます。あくまでも筆者目線からの内容になりますが、「公文式に興味があるけれど迷っている」という人の参考になれば幸いです。
「公文式」とは
公文式とは、先生に解き方を教わらずに、自分の力で問題を解く自学自習形式の学習法です。高校教師だった公文公(くもんとおる)氏が1955年に算数教室を開設し、70年近く経った今では世界の国々にまで広がり続けています。 公文式は学校や学習塾とは異なり、教室には通いますが、基本的に自分で問題を解いて終われば帰るという自学自習スタイルです。教材は0歳から社会人まで幅広く学べる内容が用意されていますが、個人のレベルを尊重し、年齢や学年にとらわれずに与えられます。 先生は子どもの解答の丸つけを行い、黒板の前で授業を行うことはしません。ただ、問題が解けずに手が止まっている子どもに対して助言はしてくれます。 筆者の子どもが通っていたのは、小学生がメインの教室でした。小学校高学年や中学生になると、塾へ転向していく子どもも多いようです。わが子も5年生から塾へ移りました。
公文式で得たもの
公文式では、「算数・数学」、「国語」、「英語」を学べますが、筆者の子どもは「算数・数学」、「国語」の2教科を、幼稚園の年中から小学校4年生までの6年間続けました。それでは、筆者の子どもが公文式に通って得たものについて紹介します。 ・かなりの集中力が身についた ・学年以上の計算力がついた ・速読読解の力が身についた ・勉強習慣ができた ・自己肯定感が高まった まずは、基礎学力が向上しました。公文の宿題対応の仕方は家庭によって異なりますが、わが家は毎日必ず宿題をこなすようにしていました。体調不良の日以外は例外なくです。ただ、幼い頃は親子ともどもこれが本当に大変なのです…… しかし、まさに「継続は力なり」で、6年続けた今では集中力、計算力、読解力の高さはいずれもかなりのものだと思っています。そして毎日学習することが当たり前になっているので、「宿題したの?」、「ワークしなさい!」などと親が言うことはほとんどありません。 筆者が子どもに公文式をさせて1番よかったと思っているのは、子どもが自分に自信を持てていることです。公文式では基本的に先取り学習をするので、学校で習うときにはゆとりを持って対応できます。また、計算スピードはクラスで断トツという状況にもなりやすいので、先生や友達から褒められるなど、自己肯定感も高まりやすくなるというのもメリットといえるでしょう。