ビットコインは地政学的イベント後に他の資産を上回る傾向:ブラックロックが特性を分析したレポート発表
米国株式との相関は低い
ビットコインと米国株式の相関関係は非常に低いとブラックロックは述べている。下図は、過去6カ月のS&P500とビットコインの相関関係を示しており、2015年以降の相関関係は平均0.2。外部のマクロ要因により、1対1に近い値動きを示すこともあるが、それはリスク回避や流動性に関するイベントがあった場合がほとんど。 レポートは「こうした事例は本質的に短期的なものであり、長期的には統計的に明確な意味のある相関関係を生み出すには至っていない」と指摘している。
ビットコインは大きなイベント後に他のリスク資産を上回るパフォーマンス
長期的な視点では、さらにブラックロックは地政学的な大きなイベントから60日後には、ビットコインは他のリスク資産を上回るパフォーマンスを示す傾向にあると指摘した。 2020年、米国とイランの間の緊張が高まった際には、60日後にはビットコインは20%上昇し、金やS&P500を上回った。新型コロナウイルス感染拡大、2020年の米大統領選、ロシアによるウクライナ侵攻、米地方銀行危機、そして直近では8月5日の円キャリートレードの巻き戻しでも同様だった。 8月5日の円キャリートレードの巻き戻しでは、主要資産はその日、下落した。しかし、ビットコインはそれ以来22%上昇、金とS&P500は約11%の上昇となっている。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:8月5日以降のBTC、S&P 500、ゴールドのパフォーマンスチャート(TradingView)|原文:BlackRock Highlights Bitcoin’s Unique Properties as Approved IBIT Options Could Cement Risk-Off Status
CoinDesk Japan 編集部