きもの装いコンテストで世界大会へ 和歌山県みなべの古久保さんら
「日本の心と美の祭典 全日本きもの装いコンテスト」関西大会がこのほど京都市であった。和歌山県みなべ町芝の古久保杏佳さんが振袖の部で1位、田辺市下万呂の清水好恵さんが留袖の部で2位になり、9月8日に東京都の浅草公会堂である世界大会の出場を決めた。 【「皆地笠」に後継者、103歳職人「ほっと」 和歌山・田辺市本宮町の記事はこちら】 全日本きものコンサルタント協会主催。7部門に92人が出場。着物の着装や立ち居振る舞いなどの第1審査を通過した人は、第2審査で「きものを通した私の使命」をテーマにスピーチをした。振袖の部には17人が出場し、7人が第1審査を通過。留袖の部には12人が出場し、6人が第1審査を通った。 古久保さんは2カ月の猛特訓をして大会に挑んだ。第2審査では、その猛特訓で着物の魅力に入り込む自分と伝統文化を継承する責任の大切さをスピーチした。 清水さんは長女の月椛さん(小学3年生)と大会に参加。祖母の留め袖を着て出場し、第2審査で、親子で出場できたことや家族の協力に感謝し、美容師として着付けを喜んでもらう幸せ、そのためにより精進することを語った。 子どもの部には紀南から、月椛さんとすさみ町周参見の佐野糸ちゃん(5)が出場した。 4人を指導した「装道礼法きもの学院」県代表の輪島久子さんは「大会を通し、基本となる着装が大事だと改めて感じた。入賞した2人は仕事をしながら夜遅くまで稽古をしていた。スピーチは着物への思いや伝統文化の継承、先祖への尊敬と感謝の気持ちの表現が良かった」と話した。 次回の関西大会は12月15日に大津市の市民会館である。出場者を募集している。問い合わせは、輪島さん(090・1894・9680)へ。
紀伊民報