マーキュリアが日本電力現物市場に参入準備、トレーダー採用-関係者
(ブルームバーグ): スイスのエネルギー取引会社、マーキュリア・エナジー・グループは、日本の電力現物市場で取引を開始する準備を進めている。
事情に詳しい複数の関係者によると、マーキュリアは日本の電力スポット市場に参入する準備の一環としてトレーダーを1人採用した。英エネルギー大手のBPやフランスのエンジーに続き、世界有数の電力消費国の日本への進出を目指す。
マーキュリアの広報担当者はコメントを控えた。
2016年に全面自由化された日本の電力市場に参加する外国企業は、通常、海外から行うことができ、政府の認可を必要としないデリバティブ取引から始めている。一方、現物取引を開始することで現時点ではより規模が大きく、日本の主要燃料のひとつである液化天然ガス価格(LNG)の価格変動や再生可能エネルギーの増加のためにボラティリティーが高い市場へのアクセスが得られる。
日本卸電力取引所(JEPX)によると、24年の最初の3カ月間にスポット市場で取引された電力は約6万ギガワット時で、16年の自由化前の同時期に比べ約15倍だった。
原題:Mercuria Joins Trader Push Into Japan’s Spot Electricity Market(抜粋)
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